百八話:＿＿の危機 ページ16
Aside
蝶屋敷に着く
すると何か騒がしく、人の声と屋敷を
駆ける音が聞こえた
誰か運び込まれたのか＿＿＿
廊下を歩いていると
蝶屋敷で働いている、きよちゃんを見つけた
『きよちゃん！』
き「あっ...Aさんっ」
その顔には悲しみの表情が浮かび
目には涙が浮かんでいた
『ど、どうしたの？！』
き「うっ、か...楓さんがっ」
『...！楓がどうしたの？』
きよちゃんが、私の継子の一人である
洛東楓の名前を出す
男だけど女みたいに可愛い顔と格好をした楓は
蝶屋敷の子達と仲が良かった
だから＿＿
さっきから屋敷の中が騒がしく
緊迫した声が聞こえる
最悪の状況が頭をよぎる
私はしゃがんで、きよちゃんと目線を合わせて
聞く
き「楓さんが...っ任務で他の隊士を庇って
重傷を負ってそれで＿＿＿」
『...！』
私は急いで声がする方へ、治療室へ走った
き「Aさんっ！！」
きよちゃんが私を呼び止めるが無視する
ごめんね、無視して
けど＿＿＿
あぁ...なんでいつもこうなるんだ
なんで家族の一人も守れない
なんで遠くに行こうとするんだっ
簡単に死なないで
帰ってきてって＿＿＿
最初に約束したじゃないか
.
『聞いたよ楓、また男泣かしたんだって？』
楓「だって私こう見えて男だもん
告白されても男とは付き合えないし
こんな格好してるけど男だってこと
隠してる訳じゃないし
あっちが勝手に勘違いしただけだし
それに、他の奴には興味ないから」
楓はつまらなそうに髪をいじる
楓の左耳に付けた耳飾りが揺れた
『はぁ...』
楓「なんでため息つくのさ、師範」
『楓はもう少し周りの人に興味とか
持った方がいいと思うよ』
楓「なんで？」
『聞いたよ？任務の時とか一人で鬼を倒したり
仲間との協調性低いって』
楓「...だって、必要ないでしょ？
弱い奴はどうやって足手まといにしかならない
協力する必要を感じな＿＿い゛っ！」
楓のおでこにデコピンを食らわせる
『楓、自分の力を過信し過ぎだよ
月並みの事しか言えないけど
仲間ってのはね、協力するものなの
楓が強いなら、その力を鬼を斬る他に
仲間を守る為に使えばいい
それがいずれ、自分に返ってくるから』
楓「師範はお人好しだからそんな事言えるんだよ
けど＿＿＿」
師範が言うならやってみようかな＿＿＿
楓との会話を思い出す
あぁ、やっぱり私は人を育てるの下手だ
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particle e(プロフ) - いえいえ (2020年3月15日 0時) (
レス) id: 951567228e (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - みかんさん» 番外編、楽しんで貰えて何よりです！実は今、このシリーズを書くので手一杯な状態なので新たに作品を書くのは難しいんです...すみません！いつか番外編の内容で話を書けたらいいなと私も思っています。 (2020年3月15日 0時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - particle eさん» すみませんでした！ご指摘ありがとうございます！ (2020年3月15日 0時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
particle e(プロフ) - 13ページの珠世さんの台詞のところに禰｢｣って書いてありました (2020年3月14日 21時) (レス) id: 951567228e (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 番外編めちゃめちゃ好きなので別の作品として描いてほしいです、、！！ (2020年3月12日 16時) (レス) id: 671a807c78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来羅 | 作成日時：2019年12月9日 22時
