百六話:報告 ページ14
Aside
今回の報告をする為にお館様の元へ行く
屋敷に着くと、あまね様がお館様の居る
部屋に案内して下さった
部屋に入りお館様の前に行く
『滅柱 柊A。今回の任務の報告に
参りました』
正座して頭を下げて挨拶をする
久々にお館様にお会いしたが
病によって、既に目が見えなくなっているらしい
お館様は優しく微笑んで言う
館「久しぶりだね、A
会えて嬉しいよ」
『ありがとうございます』
館「鴉から既に聞いている
鬼舞辻と遭遇したらしいね」
『はい
ですが__私が不甲斐ないばかりに
逃がしてしまいました』
私は俯いて言う
お館様が言う
館「Aが無事で良かった」
『!!』
館「大体の事は鴉から聞いた
鬼舞辻がAを鬼にしようとした事も
Aが瀕死の重傷を負ったことも
そして、たった一人で夜明けまで
鬼舞辻をその場に留めた事もね」
『...』
館「Aは鬼舞辻を倒せなかった事を
気にしているようだけど
たった一人で鬼舞辻を追い詰めたのは
凄い事なんだよ
それにAは一度、鬼舞辻の頚を
切っただろう?」
『...はい、ですが鬼舞辻の頚は落ちる事なく
すぐに繋がりました
今までに対峙した鬼とは比べ物にならないぐらい
再生速度が速い
頚が弱点だと言うことを、克服しているのでは
ないかと思われます』
私がそう言うと、お館様は頷く
館「そうだね、私もAと同じ考えだ
恐らく鬼舞辻を滅ぼせるのは
日の光だけだろう」
『...』
お館様が言う
館「A、鬼舞辻はまだ君を鬼にする事を
諦めていないだろう
何故かわかるかい?」
『私が、人間の身でありながら
鬼と同等の力を持っているから戦力になる
からでしょうか?』
館「そう、終命ノ夜が言ったそうだね
“鬼呪に感染しているから鬼舞辻の血に順応しない”と
終命ノ夜の言葉を疑う訳ではないけど
今回は運が良かっただけかもしれない
心臓を貫かれ、頚を折られ、それを治す為に
力を多く使っていたからこそ
鬼舞辻の血を無効化出来たのかもしれない
通常の状態だったら___
もしかしたら鬼になっていたかもしれない」
『...』
否定出来なかった
何せ、確実にとは言えなかったからだ
確かに暴走寸前まで力を使っていたからこそ
鬼舞辻の呪いを跳ね返したのかもしれない
鬼呪が何処まで鬼舞辻に通用するのか
まだ確かめようがなかった
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particle e(プロフ) - いえいえ (2020年3月15日 0時) (レス) id: 951567228e (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - みかんさん» 番外編、楽しんで貰えて何よりです!実は今、このシリーズを書くので手一杯な状態なので新たに作品を書くのは難しいんです...すみません!いつか番外編の内容で話を書けたらいいなと私も思っています。 (2020年3月15日 0時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - particle eさん» すみませんでした!ご指摘ありがとうございます! (2020年3月15日 0時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
particle e(プロフ) - 13ページの珠世さんの台詞のところに禰「」って書いてありました (2020年3月14日 21時) (レス) id: 951567228e (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 番外編めちゃめちゃ好きなので別の作品として描いてほしいです、、!! (2020年3月12日 16時) (レス) id: 671a807c78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2019年12月9日 22時