九十九話:鬼の始祖と2 ページ6
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呪いが、呪詛が巡る
顔に、頚に、腕に、手に、その呪詛が痣のように
なって現れる
美しい、“鬼”がそこに現れた
鬼「__なるほど、あいつが美しいと言うのも
理解できる。柊A、やはりお前は
鬼になるべきだ」
『はははっお前に頼らなくても“鬼”に
なれるんだよ
お前の手下になんかならない』
鬼「ふっ、残念だ
大人しく聞けば手荒な真似をせずに済んだと
言うのに___」
その言葉と共に自らの血を有刺鉄線状にして
Aに放つ
高速の攻撃が繰り出される
経験を積んだ隊士でも捌く事はおろか
避ける事さえ出来ないであろう早さと数
それを、Aはあっさりと切り裂いてしまう
その反応速度と戦闘能力の高さに
僅かに瞠目する鬼舞辻
すると次の瞬間には___
気付けばAがすぐ目の前に立っていた
鬼「!」
Aは容赦なく頚を斬る
が、その頚が落ちる事はなく
既に再生していた
『...!!
(再生速度が速すぎる、頚を斬っても意味がない
なら、日の出まで此処に留めるしか__)』
Aはそのまま刀を返し
今度は胴体を貫き、足を払い地面に縫い付ける
たかが人間風情にここまでやられるとは
流石に思っていなかったらしく瞠目する鬼舞辻
が、次の瞬間には余裕の表情を浮かべ
口角を上げた
ドンッ___
胸に衝撃を感じた
一拍遅れて激痛が走る
『___ッッ!!』
鬼舞辻の攻撃がAの胸を、心臓を貫いた
そして有刺鉄線状の攻撃が抜かれる
ドクンッと大きく心臓が脈打つ
口から血を吐く
血が流れる
が、Aは倒れなかった
血を吐きながらも
鬼舞辻から刀を抜き、その体を上へ蹴り上げる
今の分をやり返してやると
Aは地面を強く蹴り、鬼舞辻と距離を詰めて
刀を振るう
すると___
鬼「人間風情が調子に乗るな」
『...!』
鬼舞辻が、Aの頚を掴んだ
そして___
ゴキンッ___
鈍い音が響いた
頚を折られたのだ
そして無情にもそのまま地面に叩き付けられる
頭から落下する
脳が損傷する
骨が折れる
内臓が破裂する
今の落下によるダメージがどれ程のものか
もはや想像がつかない
鬼呪を全身に巡らせていなければ
こんな苦しい思いをする前に
とっくに死んでいた
『...ッッ、ア゛、ア...ガ...ッ』
心臓が焼けるように熱く痛い
苦しむAの元に鬼舞辻が降り立つ
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particle e(プロフ) - いえいえ (2020年3月15日 0時) (レス) id: 951567228e (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - みかんさん» 番外編、楽しんで貰えて何よりです!実は今、このシリーズを書くので手一杯な状態なので新たに作品を書くのは難しいんです...すみません!いつか番外編の内容で話を書けたらいいなと私も思っています。 (2020年3月15日 0時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - particle eさん» すみませんでした!ご指摘ありがとうございます! (2020年3月15日 0時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
particle e(プロフ) - 13ページの珠世さんの台詞のところに禰「」って書いてありました (2020年3月14日 21時) (レス) id: 951567228e (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 番外編めちゃめちゃ好きなので別の作品として描いてほしいです、、!! (2020年3月12日 16時) (レス) id: 671a807c78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2019年12月9日 22時