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百二十四話:裁判9 ページ38

NOside





終《人間の勝手な都合と欲望に振り回され
家族を失い、違う組織に属したと思えばこれだ
今まさにそうなろうとしている

争いは始まればすぐに火が着いて広がる
敵の対象が鬼から人間に変わるなんて
簡単な事なんだよ


鬼と戦う分はいい
けど、仲間や家族と争うような事になるなら
Aを鬼にする》





終命ノ夜がそう言う
殺気にも近い威圧感が空間を支配する

お館様は静かに言う



館「君は優しいね」

終《...は?》


館「君がその気になれば
鬼殺隊を潰す事なんて簡単だろう

...確かに、人間は脆い
千年二千年と生きた君からすれば
人間は哀れで愚かだろうね
Aの過去は君から聞いたから知っている
君がそう考えるのも仕方ない


けど、私は剣士(こども)達を信じている」





その言葉を終命ノ夜は静かに聞いた

そして「仕方ないな」と言うような
笑みを浮かべて言う


終《なら命尽きるまでその信念を捨てるなよ
お前の組織が真っ当な限り俺は味方だ

あと__いつまで惚けているんだ“お前ら”
さっさと動け》




その言葉の後に、終命ノ夜がAを
拘束している煉獄と宇髄に近付き
ぽんっと肩に手を置いた

その瞬間、二人の力がガクッと抜ける


煉/宇「「!!」」



それを見計らって錆兎がAを二人から
引き離す

Aは俯きながら弱々しく錆兎の羽織を握った


錆「A...
(相当きてるな、これは...)」




それと同時に、炭治郎が縄を引き千切る
炭治郎を拘束する伊黒の腕を義勇が掴む

それによって完全に拘束が解けた炭治郎が
屋敷へ向かう


炭「禰豆子!!」

禰「!!」




炭治郎の言葉に応えるように
禰豆子の頭の中に家族との思い出がよぎった


そして__

プイッと顔を背けた



館「どうしたのかな」

「鬼の女の子はそっぽ向きました
不死川様に三度刺されていましたが
目の前に血塗れの腕を突き出されても
我慢して、噛まなかったです」


館「ではこれで禰豆子が人を襲わないことの
証明が出来たね」

炭「!!」




それを見ていた伊黒が掴まれていた腕を振り払う


伊「何のつもりだ?冨岡」

義「...」




お館様が言う

館「炭治郎、それでもまだ禰豆子の事を快く
思わない者もいるだろう」


すると炭治郎がハッとしたような顔をして
頭を下げた



館「証明しなければならない、これから
炭治郎と禰豆子が鬼殺隊として戦えること
役に立てること」

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作品ジャンル:アニメ
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particle e(プロフ) - いえいえ (2020年3月15日 0時) (レス) id: 951567228e (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - みかんさん» 番外編、楽しんで貰えて何よりです!実は今、このシリーズを書くので手一杯な状態なので新たに作品を書くのは難しいんです...すみません!いつか番外編の内容で話を書けたらいいなと私も思っています。 (2020年3月15日 0時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - particle eさん» すみませんでした!ご指摘ありがとうございます! (2020年3月15日 0時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
particle e(プロフ) - 13ページの珠世さんの台詞のところに禰「」って書いてありました (2020年3月14日 21時) (レス) id: 951567228e (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 番外編めちゃめちゃ好きなので別の作品として描いてほしいです、、!! (2020年3月12日 16時) (レス) id: 671a807c78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来羅 | 作成日時:2019年12月9日 22時

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