八十三話:少年と鬼と ページ39
Aside
数ヶ月経って、季節は冬に変わった
この時期は雪が降り、昼間でも日が差さない事も
あり、鬼が活動しているケースがある
そして今、私と義勇は共に任務へ向かっていた
雪が降り、冷たい空気が頬を撫でる
吐いた息が白く染まる
『...さっむ、今日凄く寒くない?』
義「...」
隣を歩く義勇にそう言うが
何も言わないので少し、いたずらをしてみた
冷えた手を義勇の首に当てる
義「...っ!」
義勇がビクッと反応する
『あ〜、温かい』
義「...A」
『ごめんって』
少し顔をしかめて不満げに言うので
笑いながら謝る
すると、義勇が羽織を広げて此方を見る
『ん?』
義「(寒いならくっつけばマシになるだろう)
来い」
ああ、そう言うことか
『じゃ、お言葉に甘えて』
私は、人が一人分入れるスペースに入り込む
すると義勇が私の腰に手を回して
自分の方へ引き寄せる
...意外と力強いな
うん、これはいいな温かい
それにしても___
『結構体格いいね
こんなに身長差あったっけ?』
義「Aは小さいし細いな」
『...私はチビじゃない』
平均がどれぐらいなのかはわからないが
160儷瓩だぞ←157
義勇の羽織に入りながら歩く
『うん、歩きにくいね』
義「...離れるのか?」
心なしか残念そうに言う義勇
『可愛いな、おい』
義「俺は可愛くない」
心外!と言うような表情をする
そんなやり取りをしていると___
『ん?』
微かに、鬼と人の気配
それと___
義「どうした?」
『鬼を見つけた、行こう』
義「ああ__」
互いに離れて、刀を抜いて走る
すると、暫く走った所で少年の声がする
「鬼になんてなるな!!しっかりするんだ!
頑張れ、頑張れっ!!」
その声を聞いて更に速く走る
すると、鬼に襲われかけている少年が見えた
その少年を助けるために
鬼を斬るために
義勇が刀を振るうと___
少年が鬼を庇う様に覆い被さった
「『...!』」
義勇の刀が少年の髪を切り
そのまま降り積もった雪をその勢いで
舞い上がらせる
少年と鬼は雪の上を転がり、木にぶつかる
(なんだ?誰だ?...刀?)
困惑した表情で此方を見る少年に言う
義「何故庇う」
『君が庇っている子は鬼だよ』
「妹だ、俺の妹なんだ!!」
妹だという鬼は少年の腕の中で
唸り、暴れる
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来羅(プロフ) - 璘さん» ありがとうございます!無惨様は無惨様だから(は?)夢主と会って多分痛い目見ると思いますよ!諦めるかどうかは微妙な所ですけど(^_^;) (2019年12月1日 12時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
璘 - 楽しく読ませて頂いております!夢主を鬼にしようとか無惨アホだなぁと思いながら見てます。無惨の事だから嘗めて掛かると思うので痛い目に遭って諦めて欲しいです。更新頑張って下さい(*´ω`*) (2019年11月30日 22時) (レス) id: c098776017 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 十六夜さん» ありがとうございます!応援すごく嬉しいです!がんばります! (2019年11月24日 20時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - すごくよかったです!これからも応援してます!! (2019年11月24日 17時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 黒豆粉さん» 応援ありがとうございます!頑張ります! (2019年11月23日 15時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2019年11月16日 18時