七十三話:記憶 ページ28
義勇・錆兎side
Aが5歳の頃
本家である柊家に養子候補とされて目をつけられ
ある日、柊に仕える人間が数名
金を持ってAを引き取りに来た
その際に、父親である五条秀我がAを
守る為に組織の人間に刀を振るい、殺していった
秀「家族を売るなんて最低野郎がする事
誰がするかよっ!
たとえ反逆罪になろうとな!!」
Aは父親に言われた通り外に出ずに
泣きながら祈っていた
ごめんなさい、ごめんなさい
私が悪かったから
もう調子に乗らないから
お父さんと一緒に居させて
お願い、お願いします、許して___
全部私のせいだ
私が調子に乗ったせいだ
お父さん...ごめんなさいっ
その時の悲しみ、困惑、後悔、怯え全てが
伝わってきて思わず顔をしかめる
外では、Aの父親が組織の人間を
次から次へと殺していた
綺麗な庭が、家族との思い出の庭が
血で、悲鳴で、死体で埋め尽くされる
思わず絶句した
Aの父親は強かった
だが、そんな父親も人間
限界というものがくるわけで___
父親は組織の人間に捕まり羽交い締めにされる
そこで戦闘は終わった___
が、本当の地獄はここからだった
Aが庭に出てきて父の元へ駆け寄る
そして大人達に取り押さえられて
それから、そのAの目の前に
指揮官と思わしき人物が軍刀を突き刺す
そしてこう言ったのだ
「父親を__五条秀我を殺せ
柊への忠誠を示せ」
何を言うのだと怒鳴りたくなった
たった5歳の子供に自らの手で父親を殺させる
なんて可笑しい、狂っている
父親が言う「自分を殺せ」と
そうしたら、周りの大人達がAに無理矢理
軍刀を持たせて父の所へ行かせた
幼い子供には大きく、重いであろう軍刀を
Aは震えながら持つ
周りの大人達が離れる
父親はAを抱き締めながら
最期だと言うように
「もう少しやれると思ったんだがなぁ
格好つかないな
全然父親らしい事出来なくてごめんな」
と話す
そして言った
秀「A、愛してるからな
俺と紫鶴の大事な愛娘」
そう言いながらAの頭を撫でる
見ているだけでもつらかった
ずっと、悲しみが伝わってきて
胸が痛い
そして、更に見るに耐えない、残酷な事が
起きた
父親が、何か唱えた
それは呪いの言葉だった
Aが震える手で軍刀を構えた
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来羅(プロフ) - 璘さん» ありがとうございます!無惨様は無惨様だから(は?)夢主と会って多分痛い目見ると思いますよ!諦めるかどうかは微妙な所ですけど(^_^;) (2019年12月1日 12時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
璘 - 楽しく読ませて頂いております!夢主を鬼にしようとか無惨アホだなぁと思いながら見てます。無惨の事だから嘗めて掛かると思うので痛い目に遭って諦めて欲しいです。更新頑張って下さい(*´ω`*) (2019年11月30日 22時) (レス) id: c098776017 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 十六夜さん» ありがとうございます!応援すごく嬉しいです!がんばります! (2019年11月24日 20時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - すごくよかったです!これからも応援してます!! (2019年11月24日 17時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 黒豆粉さん» 応援ありがとうございます!頑張ります! (2019年11月23日 15時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2019年11月16日 18時