七十一話:闇の中で ページ26
NOside
とても美しい青年が姿を現す
人間ではあり得ないほど、異常な程に美しい
むしろ神々しくすらあった
毛先が赤く染まった白銀の髪に
血のように赤い瞳
頭から生える二本のツノ
半透明の羽織を頭にかぶり
右目を札で隠した和装の青年
その姿に、立ち振舞いに
儚く、美しい印象を覚えた
一目見てわかった、鬼だと
その鬼が、終命ノ夜が言う
終《感情を抑えろ、今ならまだ戻れる》
『...』
終《鬼に堕ちた人間がどうなるか知ってるだろ
今鬼になれば、また家族を自分の手で殺す事に
なる、それでいいのか?》
『...』
終《俺の言葉じゃ届かないか
なら___》
そう言って義勇と錆兎を見る終命ノ夜
そしてAの襟を掴み、Aの体を
義勇と錆兎の方へ投げる
義/錆「「!?」」
終《家族の力を貸して貰おうか!》
義勇と錆兎が咄嗟にAを抱き止めて
動きを封じるように自分達の腕の中に閉じ込める
Aは二人を振り払おうと
腕の中で暴れる
二人は、絶対に離さないように
呼吸を使いながら力をこめる
それでも、二人で押さえるのが精一杯だった
声をかけようとしてもAを押さえるので
余裕がなかった
その華奢な体の何処からこんな力が出てくるのか
不思議なくらいの力でAは暴れる
そこで、終命ノ夜の声が何処からか響く
終《家族の君達には、この聞き分けの悪い
Aの目を覚ましに行って貰おう》
すると、次の瞬間___
目の前が黒い霧のようなもので
真っ暗に染まる
.
二人が目を開けると、周りは真っ暗だった
錆「何処だ?ここは...」
義「Aも居ない」
二人の腕の中にいたAが居なくなっている
なんとなくだが、何処に進めばいいのかが
二人にはわかった
だから、二人は真っ暗な闇が広がる空間を
進み始めた
暫く進んだ所で、声がした
凛として澄んだ、優しい声
「貴方達がAの新しい家族ね」
義/錆「「...!」」
声のした方を見る
そして少し驚く
そこには、Aにそっくりな女性が居た
Aと似た髪型、Aより少しだけ
大人びた、20代前半ぐらいの女性
優しい青い瞳が、Aと同じだった
錆「貴女は...」
紫「私は五条紫鶴。Aの母です
ごめんね、こんな事になって
あの子には...ずっとつらい思いをさせて
しまったから、限界がきてしまった」
Aの母と言う女性が
悲しそうに言う
339人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
来羅(プロフ) - 璘さん» ありがとうございます!無惨様は無惨様だから(は?)夢主と会って多分痛い目見ると思いますよ!諦めるかどうかは微妙な所ですけど(^_^;) (2019年12月1日 12時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
璘 - 楽しく読ませて頂いております!夢主を鬼にしようとか無惨アホだなぁと思いながら見てます。無惨の事だから嘗めて掛かると思うので痛い目に遭って諦めて欲しいです。更新頑張って下さい(*´ω`*) (2019年11月30日 22時) (レス) id: c098776017 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 十六夜さん» ありがとうございます!応援すごく嬉しいです!がんばります! (2019年11月24日 20時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - すごくよかったです!これからも応援してます!! (2019年11月24日 17時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 黒豆粉さん» 応援ありがとうございます!頑張ります! (2019年11月23日 15時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:来羅 | 作成日時:2019年11月16日 18時