六十八話:託されたもの ページ23
義勇・錆兎side
水の呼吸____伍ノ型 干天の慈雨
錆兎が晴明の頚を切った
晴明が、体が崩れていく中で優しく微笑んで言う
晴「よかった...Aは、新しい家族を
作れたんだな...っ本当に、よかった...
俺達が出来なかった分、幸せに、してやってくれ
義勇、錆兎...Aを、頼んだぞ」
義/錆「「...!わかった」」
晴明は二人の返事を聞いてから
優しく、妹の幸せを願いながら微笑んで
姿を消した
すると、周りに立ち込める霧が薄くなって
少しだけ見通しが良くなった
錆「...晴明、いい奴だったな」
義「ああ、本当であればこんな形で会いたくはなかった」
錆「そうだな
俺達は晴明にAを託された、だから__」
義「行こう」
錆「ああ」
二人は、戦闘音が響く霧の向こうへ
走って向かった
.
Aside
何度も、何度も何度も攻撃を繰り出す
その度に刀と刀がぶつかり合い
衝撃波と甲高い音が周りに響く
鬱「すごいな、君もだけど
この五条秀我っていう人間___
今までの人間とは比べ物にならないぐらいだ」
『鬼ごときが父を語るな』
鬱「だったら早く殺してくれよ」
『...』
暴走寸前まで力を使っているのに
中々頚が切れない
何故か
それは____
私に剣を教えたのは
体術を教えたのは
戦い方を教えたのは
全て___父だったからだ
全てにおいて父が原点、頂点だった
だから父から見れば私の動きなんて
手に取るようにわかる筈だ
心の何処かで父には勝てないのだと
諦めの気持ちがあったのかもしれない
すると、攻撃の隙間を縫って
刀が振るわれた
鬱「余所見は厳禁、だぞA」
『...!』
私の心臓に向けられて刀が振るわれる
丁度動きが止まってしまった所で
攻撃された____
防ぎ、きれない!
私は咄嗟に体を横に動かして
なんとか心臓を避ける
それでも、避けきることは出来ずに
鬱戯の刀が胸を貫いた
それから刀をねじるように回されてから
雑に引き抜かれた
『...ッッ、ア゛ァ、クッッ』
思わず胸を押さえたくなるが
強者相手に片手で相手をするなんて出来ない
何か、何か弱点は___
鬼じゃなくても、父さんの弱点でも十分な筈
けど___父の弱点なんて___
あった筈だ、確かあれは___
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来羅(プロフ) - 璘さん» ありがとうございます!無惨様は無惨様だから(は?)夢主と会って多分痛い目見ると思いますよ!諦めるかどうかは微妙な所ですけど(^_^;) (2019年12月1日 12時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
璘 - 楽しく読ませて頂いております!夢主を鬼にしようとか無惨アホだなぁと思いながら見てます。無惨の事だから嘗めて掛かると思うので痛い目に遭って諦めて欲しいです。更新頑張って下さい(*´ω`*) (2019年11月30日 22時) (レス) id: c098776017 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 十六夜さん» ありがとうございます!応援すごく嬉しいです!がんばります! (2019年11月24日 20時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - すごくよかったです!これからも応援してます!! (2019年11月24日 17時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 黒豆粉さん» 応援ありがとうございます!頑張ります! (2019年11月23日 15時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2019年11月16日 18時