【鬼滅の刃】鬼を以て鬼を制す 弐

四十七話:帰り ページ2

Aside





鱗滝さんに、呼吸を習得する為の稽古を
つけて貰って七日経った


必死に稽古に取り組んで
なんとか水の呼吸を習得し型も使えるように
なった

常中、というものもあるらしいが
それは時間がなくて習得出来なかったが


けど、習得出来た事を鱗滝さんは褒めてくれた
それが嬉しかった




そして、最終選別が終わる日
真菰が帰ってくる日が来た


私は鱗滝さんと一緒に
最終選別を突破した真菰の為に
御馳走を作りながら待った





真菰が帰ってくるのを今か今かと待ちわびる


大丈夫だ、真菰は絶対に帰ってくる

終にも、真菰を守れと命じた




だから＿＿＿








そう思っていると＿＿＿


小屋の戸が開いた

戸の方へと目を向ける



すると、疲れた表情をしながらも
笑顔を浮かべた真菰が居た


真「ただいま、鱗滝さん、A」



私は直ぐに真菰の所へ行き、抱き締めた


『おかえりっ真菰！』

鱗「よく、生きて戻った」




真菰が帰ってきた喜びを噛み締める


すると、ドクンッと心臓が脈打ち

激減していた力が戻ってくる
終が戻ってきたのだ



＿＿＿終もありがと

終《当然だろ》







それから、三人で御馳走を食べながら
色々な話をして、寝る時間になった


真「ねぇA」

「ん〜？何？」


真「今日、一緒に寝よ？」

『いいよ！』



可愛いな〜真菰〜可愛いよ、真菰





部屋に移動して、真菰の隣に布団を敷く

私達は布団に入りながら
他愛ない話をする



すると、真菰が言う


真「あのね、A
最終選別の時にね...」

『？』


真「A、言ってたよね
異形の鬼に会ったら逃げろって
でも私、あいつの話を聞いたら
体が震えて逃げれなくて...」

『...』

真「怖かった、死んじゃうかと思った
けど、信じられないかもしれないけど...」

『信じるよ』



真「...ありがと
それで、鬼が...急に出て来て私を
助けてくれたんだ」

『そうなんだ』

終だ


真「そして、その鬼に
生きて家族の所に帰れって言われたの
変な話だけど、私あの鬼は他の鬼とは
違うって思ったの」

『人を助ける鬼か...
でも良かった、真菰が無事に帰ってきて

おいで、真菰』



私は自分の布団を真菰が入れるくらいの
スペースを作って此方に来るように催促する

すると、真菰が私の布団に入ってきた


私は真菰の頭を撫でながら言う



『頑張ったね、真菰
今日は、ゆっくり休もうか』

そう言うと、真菰は頷いた

そして私達は仲良く朝までぐっすり眠りについた

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