七話:帰る場所 ページ10
Aside
私は、鱗滝さんが居るという狭霧山に向かう途中で錆兎と義勇の出生や今までの事を聞いた
そして、“呼吸”についても教えて貰った
肺を大きくして血中に大量の空気を取り込み
爆発的に力を増幅させるものらしい
そして、その“呼吸”には炎や水など
多様な型があるらしい
ちなみに、2人は水の呼吸を使うらしい
『呼吸、か...』
いまいちしっくり来ないな...
私も、その呼吸っての使えるのかな？
そんな事を考えている内に狭霧山に着いたようだ
そして更に麓まで歩いて行った
今までの道のりを歩って来たのと
最終選別の疲れのせいか
2人の顔には疲れの表情が浮かんでいた
『2人とも...大丈夫？肩貸そうか？』
錆「大丈夫だ
それに、男ならこれぐらい耐えられる」
義「うん、それにあともう少しで...」
その時、一軒の小屋が見えた
3人で顔を見合わせると
疲れなんて忘れたかのように駆け足で
その小屋へ向かった
私は2人の後ろを追いかけた
ガラッと勢いよく戸を開けた2人が言う
「「鱗滝さん！/先生！」」
すると、天狗の面を付けた人が出てきて
2人を抱き締めた
鱗「よく生きて戻った！」
すると2人は泣きそうな顔で「ただいま」と言った
そして更に、花柄の着物を着た女の子も出てきて
「おかえり、義勇、錆兎」
と微笑んだ
それを見て、胸が少しきゅうっと痛んだ
良かったね、2人とも＿＿
...いいな、“家族”みたいで
帰る所があって
大切に思ってくれる人も居るんだ
それに比べて、私の家族はもう＿＿＿
少しだけ目を伏せると
鱗滝さんが顔を上げて私を見た
鱗「お前は...」
私は名前を言おうと口を開こうとしたが
先に2人が言う
錆「Aは俺を助けてくれたんです！」
義「帰る所がないみたいで、一緒に来ました」
私は頭を深く下げた
『柊Aです。』
すると、鱗滝さんは顔を上げろと言った
私は顔を上げる
鱗「そうか、儂は鱗滝左近次だ
錆兎が世話になったな」
『いいえ、礼を言われる程ではありませんよ』
と微笑んで言う
すると花柄の着物を着た女の子が
じっと此方を見てきて
それから、にっこり微笑んで言った
真「私は真菰。よろしくね、A」
と言って私の手を握ってきた
それが少し嬉しくて、微笑んだ
『よろしく！真菰』
真「うん！」
その様子を3人は微笑ましそうに眺めていた
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ぴーふふる - すみません💦今いましたね！ (2022年10月12日 14時) (
レス) @page10 id: 97d1a84e27 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーふふる - 真菰ちゃんは！？ (2022年10月12日 14時) (レス) @page9 id: 97d1a84e27 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ - 終命ノ夜ってなんで読むんですか？ (2020年5月30日 13時) (レス) id: 9ee991fc40 (このIDを非表示/違反報告)
スモークサーモン - ぱすてーる@YouTube部 所属さん» 17話やるせないであってますよ 許せないだと、何が許せないになるんですか？ (2020年4月26日 20時) (レス) id: 99f545fffc (このIDを非表示/違反報告)
あーるぐれい。(プロフ) - とても面白い作品ですね！でも1つ訂正が…。四十一話の「役不足」と言う言葉ですが、その仕事・役割が自分の力量に足りないという意味なので、この場合は「力不足」(その仕事・役割に対して自分の力量が足りない)と言う方が正解です！細かくてすみません…。 (2020年3月18日 0時) (レス) id: 86f01c478d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来羅 | 作成日時：2019年10月27日 1時
