【鬼滅の刃】鬼を以て鬼を制す

三十八話:鬼との会話 ページ42

義勇&錆兎side




終命ノ夜は呆れた様に笑う


《終》『さっき君を助けたって言ったろ？
もう忘れたのか？
それに、俺はAの味方だし
お前らがAの家族だっていうなら
守ってやるよ

Aは家族が傷付くのが嫌いだからな』


義/錆「「！！」」



二人は驚いた顔をしながら
少しだけ警戒を解く


錆「信用しない、と言ったら？」

《終》『別に構わない
お前らの鬼に対する認識は今更変えられない
だろうからな
けど、お前らが嫌う鬼と俺は
一緒じゃないからな？』




姿はAのままだが
その優しい表情は終命ノ夜のものだとわかった

二人はどう反応すればいいのか
わからなかった





終命ノ夜、略して終は
話の流れを変えるように呑気に言う


《終》『あ、解毒剤が大分効いてきたな
あのままだったら後数時間は苦しむ羽目に
なってたな』

義/錆「「え」」


《終》『かなり強力だったけど
結局死なないよ。俺が居るから』

義/錆「「は？」」






すると終は二人を見て
何か面白い事を思い付いたかの様にニヤッと笑う


《終》『けど、薬効いてるとはいえ暑いなぁ』

と、わざと二人に見せつける様に
上着の釦を外していく


細く白い首と、僅かに膨らんだ胸元が
あらわになる
白い肌が隊服の黒と対比してる上に
熱で火照った表情を浮かべたため
より一層扇情的に見えた


錆「なっ...！」
義「...ｯ！？」


それを見て顔を赤くする二人





《終》『なんだ、これだけで照れるのか
若いなぁ、さてはお前ら...童 貞、だな？』

と二人をからかう終


錆「うるさい黙れ！鬼！」
義「Aの体で何してるんだ！」




《終》『おーおー、分かりやすい照れ隠し

今、胸見て少し興奮しただろ、スケベだな〜
どうだ？もういっそ此処でAの純潔を
散らしてみるか？気持ちいいぞ〜？
幸い、Aはまだ男を知らない
男ってのをAに教えてやれよ義勇、錆兎


お前らの年頃は性に興味があって仕方ないだろ
犯す時、お前らが興奮するAを
演じてやってもいいぞ？』



と言いながら、大きく切れ目の入った
長いスカートを白い太ももが見えるまで捲り
誘うように右足を見せる




鬼は人間の欲望を喰らう

その為に精神攻撃や唆すのは当たり前


だが
契約も何もしてない二人には無意味な筈なのに

何故ここまでするのか＿＿＿







終はただ単にからかうのが楽しかったからだ
その結果がこれだ



もしAが第三者の目線から見れば
心底呆れた表情をしたに違いない

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