【鬼滅の刃】鬼を以て鬼を制す

十八話:救出 ページ21

Aside




私は家の中に入る

家の中は暗く、窓から入る月明かりだけが
家の中を照らしていた

幸い、私は夜目が効くので
あまり困りはしなかった




片っ端から部屋を調べる

するとその途中で拐われた人を見つけた


子供2人と大人1人
怯えた表情で此方を見ていた

私は、怖がらせないように
子供と同じ位の目線になるように
しゃがんで話した



『大丈夫だよ
私はみんなを助けにきたんだ

家に帰ろう？』


「ほ、ほんとに？」
「僕達大丈夫なの？」

『大丈夫だよ、安心して』

「「うわあぁぁぁぁぁん！！」」


子供達はすっかり安心したのか
泣いてしまった



すると、もう1人拐われていた人が言う

「た、助けて、下さったんですね...
ありがとうございます！」

『いいえ、礼を言われる程ではありませんよ
貴方も家に帰りましょう』

「はい」




私は、拐われた人達を連れて町へ戻った


先に子供達から家に送り届けた
子供達から聞いた家に行けば、親だと思われる
夫婦が出て来て、泣きながらお礼を言われた

私がお辞儀をして家から離れようとしたら
子供2人が羽織の裾を握ってきた


「お姉ちゃんありがと！！」
「あり、がとう！」

私は2人と目線を合わせながら
頭を撫でながら言った

『もうお父さんとお母さん心配させちゃ
駄目だよ？
それじゃ、ばいばい』



立ち上がって小さく手を振ると
元気よく手を振り返す子供達

可愛いな





私は、もう1人の拐われた人を
家に帰した


その人は甘味処の店主だったらしく
奥さんが泣きながらお礼を言った



「ありがとうございます！
主人を見つけてくれてっ！！」

『いえいえ』


「なんとお礼をしていいか＿＿
今日はとりあえず此処に泊まっていって下さい
お食事を用意しますよ！」


確かに今日はもう遅い
宿なしだったのですごくありがたい
ここはお言葉に甘えよう

『ありがとうございます
それでは、今日は泊まらせて頂きますね』



「はい！ほら貴方！
早く食事の準備して！！」

「わ、わかったって！
けど俺帰って来たばっかなんだから
俺の分も用意してくれよ？」

「当たり前じゃない！
貴方とこの人の為に御馳走にするわよ！」



と主人を引っ張って厨房に行った奥さん

「す、すまない！
とりあえず待っててくれ」




その様子を見て思わず笑いが込み上げてきた

仲良さそうな夫婦だなぁ

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