三十一話:対決 ページ34
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一瞬の刹那
黒い閃光がきらめき
同時に異常な程大きな殺気が生まれる
それが氷雨に向けられる
氷「...!?」
氷雨はその殺気と禍々しい力に瞠目する
咄嗟に反応し血鬼術で水の盾を作り
空中に固定した水を踏んで後退する
すると、Aの刀が盾を切り裂く
砕けた破片が飛び散り、そして空中で止まる
氷雨が叫ぶ
氷「血鬼術
『...!』
飛び散った破片が鋭い刃に変わる
氷華槍來
自らが操る水を氷に変えて
刃や槍にして高速で操り相手を攻撃する術
その威力は、刃の大小関係なく
当たれば1発で当たった部分が消し飛ぶ程
更に、水や氷には毒が含まれており
かすっただけても死ぬ代物だ
反応しきれないであろう数の鋭刃が
Aに向けて放たれた
空中では攻撃を防ぎきれない
Aは咄嗟に空中に固定された水を踏み
自らの視界に刃が入ったその刹那__
一瞬で刃を切り刻んだ
不安定な体勢だったため
顔と腕をかすってしまったが
顔と腕をかすった刃はそのまま地面に直撃し
凄まじい衝撃と共に、地面に穴が開いた
それを視界の端で捉えるA
氷雨は驚く
とても女の力とは__
否、人間の力とは思えなかった
氷「(嘘だろ!?なんで今のを防いで...
しかも攻撃がかすった筈なのになんで
立って...毒は___)」
圧倒的な力を見せつけられて瞠目する
驚きと困惑、そして怯えで
動きが鈍くなった瞬間
Aは踏んでいた水を強く蹴り
氷雨との距離を詰め
今までとは比べ物にならないぐらいの
反応出来ないであろう速さで
首へと刀を振るった
氷「あ...」
あまりの速さに小さく声を上げる事しか
出来なかった
防ぎきれない、避けれない
死ぬ...
ここで死ぬのか?
あの方に認めて貰えるぐらい強くなる筈だった
のに...
俺が死んだらあいつらが___
俺が守らないと皆___
守る?
誰を?
不意に声がする
____もういいよ、時雨
時雨?誰だ?
懐かしい声が聞こえる
これは、走馬灯...なのか?
...死ぬ、か
氷雨は、自分の死を受け入れた
諦めの境地で目を閉じた
そしてその瞬間、首が切られた
『...』
首が切られたのと同時に血鬼術が解けて
空中に固定された水が雨のようになって
地面に降り注いだ
鬼の首と体が崩れながら地面に落ちる
Aもそのまま地面に着地した
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ぴーふふる - すみません💦今いましたね! (2022年10月12日 14時) (レス) @page10 id: 97d1a84e27 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーふふる - 真菰ちゃんは!? (2022年10月12日 14時) (レス) @page9 id: 97d1a84e27 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ - 終命ノ夜ってなんで読むんですか? (2020年5月30日 13時) (レス) id: 9ee991fc40 (このIDを非表示/違反報告)
スモークサーモン - ぱすてーる@YouTube部 所属さん» 17話やるせないであってますよ 許せないだと、何が許せないになるんですか? (2020年4月26日 20時) (レス) id: 99f545fffc (このIDを非表示/違反報告)
あーるぐれい。(プロフ) - とても面白い作品ですね!でも1つ訂正が…。四十一話の「役不足」と言う言葉ですが、その仕事・役割が自分の力量に足りないという意味なので、この場合は「力不足」(その仕事・役割に対して自分の力量が足りない)と言う方が正解です!細かくてすみません…。 (2020年3月18日 0時) (レス) id: 86f01c478d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2019年10月27日 1時