339話:送り出す3 ページ46
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『だからそう簡単にやられない、傷付けられないの』
そう、自信に溢れた、けれど優しい笑みを浮かべて言う
それでも真一郎の不安は拭い切れないようだった
そんな真一郎を見て、雪は『仕方ないな』と言うように
優しく笑うと、真一郎の首に腕を回し背伸びをして
今度は自分からキスをした
唇を重ねるだけのキス
それだけでも多幸感で満たされて真一郎は目を細めた
少し長くキスをしてから、雪は唇を離して言う
『大丈夫、私は真一郎を置いて行ったりしない
ちゃんと帰って来るから安心して？
それに、私が居なきゃダメになっちゃう旦那を
1人に出来るワケがないデショ？』
真一郎「はぁ...雪には敵わねぇな...」
『対等なつもりなんだけどナ？
真一郎は相変わらず私に甘いネ』
真一郎「嫁が目の前に居れば甘やかしたくなるだろ...」
再び抱き締められると雪は優しく微笑んで言う
『正直だネ
抗争行ってもいいってコトでOK？』
真一郎「どうせオレが止めても行くんだろ？」
『当然、私は特攻隊長だからネ
いつも真一郎ばかり我慢させてごめんネ？』
真一郎「...その分の褒美は後で雪から貰うからな」
『...ｯ、耳弱いの知っててソレは反則』
耳元で低い声で囁かれるから思わずゾクゾクして肩を震わせた
『何されるンだろうナ』と困ったように笑うと
真一郎に対してお願いをした
『そろそろ行かないと
真一郎、ネックレス預かってて貰える？
お願い、真一郎が外して？』
真一郎「ったく...ほんとズリィ女だな？
これじゃ快く送り出したって事になるだろ」
雪が真一郎に外してと言ったネックレスは
15になった誕生日に、真一郎から“指輪の代わり”として
送られたブラックダイヤモンドのネックレスだった
『それが狙いだからネ
あと...喧嘩してて壊れるのが1番怖いから
指輪の代わりなんだから＿＿＿
真一郎が責任持って預かっててよ？』
真一郎「可愛い嫁からの頼みなら仕方ねぇか」
仕方ねぇな、と笑って真一郎は雪の首に手を回すと
ネックレスの留め具を外してネックレスを預かった
真一郎「ちゃんとオレんとこに帰って来いよ？」
『当然』
雪はニッと自信に溢れた笑みを浮かべて答えると
もう一度、真一郎にキスをしてから店を出て行った
作者から
救済前の世界では雪が帰って来るのを信じて
店で待ってたら帰ってきたのは訃報と息絶えた雪だった
そんな真一郎を想像したら心が痛んだ
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来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 更新頑張って下さい！ (11月24日 21時) (
レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 了解！あ、東リベのも更新しこないとまだ原作前だぁ (11月24日 20時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» おー！是非夢主を守る側に回って下さい！ (11月24日 19時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 自分なら一緒行って戦うかなぁ (11月24日 8時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 夢主は喧嘩強い筈なのに華奢な女の子という事もあって周りがよく過保護になっちゃうんですよねぇ...夢主を守りたい派と守られたい派が存在してます (11月24日 6時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来羅 | 作成日時：2023年7月22日 18時
