335話:抗争前、決起集会3 ページ42
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皆が驚いた表情をして、一気に混乱が広がった
ざわめきの中、マイキーは続けた
万次郎「一虎は東卍創設メンバーの1人で
ユキの片割れだ！！
ずっと空席だった特攻隊副隊長の座は一虎の為に空けていた
オレも、一虎に任せるつもりで黙認していた
なのに何で芭流覇羅に居るんだよってオマエらも思うよな？
...オレら、今までずっと変に意地張ってさ
素直になれねぇで此処まで来ちまったんだ
一虎も、敵になりたくて芭流覇羅に行ったわけじゃねぇ
アイツも素直になれねぇで意地張ってるだけなんだ
しょうもねぇだろ？」
マイキーの優しすぎる声と笑みに、誰もが静かに話を聞いた
雪は少しだけ俯き
ドラケンと三ツ谷はマイキーと同じように優しく微笑んだ
万次郎「もう一度、皆で揃って馬鹿やりてぇ
アイツも...一虎もオマエらと同じで東卍が大好きな筈なんだ
理由はこれだけで十分だろ？
これはオレの問題で、ただの我儘だ
でも、オレ1人じゃ無理なんだ
だから頼む！！
明日、絶対ェ芭流覇羅に勝って場地と一虎を連れ戻す！！
その為に力を貸してくれ！！」
決起集会で、しかも総長がここまで言ったのだ
異論を唱える者は誰も居なかった
答えの代わりに、歓声が上がり
再び皆の士気が上がった
その声を聞きながらマイキーは静かに言う
万次郎「ごめん、ケンチン
オレ、総長失格かな？」
龍宮寺「この歓声が答えじゃね？」
万次郎「...だな
つーワケだから、変に気負う必要ねーからな？ユキ
泣く必要もねーよ」
マイキーは困ったように笑ってから
俯いたままの雪の頭に手を乗せた
マイキーと向き合うように立っていたから
皆からは雪の表情が見えなかったが
肩が震えているのだけは見えた
実際、雪は泣いていた
気付いた時には、自然と涙が溢れ、ポタポタと落ちていた
どうにかして声が漏れないように必死に堪えていたが
隠しきれていなかった
“よくも皆の前で泣かせてくれたな”と
心の中で可愛らしくない悪態をつきながら震える声で言う
『泣いて、ない...っ
でも...ありがと、マイキー』
万次郎「礼なんて要らねぇよ
その代わり＿＿＿明日の抗争、絶対勝つぞ
勝って、皆で東卍に帰って来るんだ
だからしっかりしてくれよ？東卍の白豹
特攻隊長として、皆を引っ張って行け」
その言葉に、雪は涙を拭い
1度、深呼吸をして息を整え、笑みを浮かべて答えた
『了解
誰よりも先陣切って敵に喰らいついて暴れ回ってやる』
336話:広まった策略＋作者から→←334話:抗争前、決起集会2
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来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 更新頑張って下さい！ (11月24日 21時) (
レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 了解！あ、東リベのも更新しこないとまだ原作前だぁ (11月24日 20時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» おー！是非夢主を守る側に回って下さい！ (11月24日 19時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 自分なら一緒行って戦うかなぁ (11月24日 8時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 夢主は喧嘩強い筈なのに華奢な女の子という事もあって周りがよく過保護になっちゃうんですよねぇ...夢主を守りたい派と守られたい派が存在してます (11月24日 6時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来羅 | 作成日時：2023年7月22日 18時
