303話:刻み付ける ページ5
※注意
倫理観欠けてるかもしれない
人を選ぶ内容かもしれないので注意
意識を失った真一郎は、意外なことにすぐ目を覚まして
1人になりたくて火葬場の外へ出ていた
芝生の上で仰向けになって
自分の心とは真逆の澄み渡る青空を無心で眺めていた
すると、火葬が終わったのか
建物から出て来て、近付いて来た人物が居た
若狭「真ちゃん」
真一郎「...ワカ、その壺...」
若狭「ん、雪入ってンの」
名前を呼ばれてその方向を見れば
ワカが無機質な壺を抱えて立っていた
すると、その壺を大事そうに抱えながら
真一郎の隣に座って話し出した
若狭「さっき、雪をコレに入れてた...
思ってたよりも...キツかったよ
武臣とかベンケイが顔出さないの怒ってたけど
来なくて正解だったよ、真ちゃん
手...震え止まんなくて、力入らなくて
何回か落としちまった...」
真一郎「...」
かなり参ってるようで、口調も弱々しくなっていた
それを聞いて、もう本当に雪は居ないのだと
現実を突きつけられて、真一郎は静かに涙を流した
若狭「...信じられねぇ、よな
こんな小さく、軽くなっちまって...
これじゃ本当に雪なのか、わかンねぇよ」
真一郎「...」
そう話してるワカを見れば、酷く憔悴した顔をしていた
目元なんて、隈が出来てるし散々泣いたせいで赤くなっていた
当然だ、雪と誰よりも長く、一緒に居たのはワカだった
互いが互いの理解者で、唯一の家族だった
真一郎が、どう声をかけようか考えていたら
ワカが突拍子もない事を言い出してきた
若狭「真ちゃん
海外ではさ、遺灰を混ぜて刺青彫ることもあるンだってサ」
真一郎「...遺灰？」
その話に反応した真一郎
それを確認したワカが続けた
その時既に、ワカの瞳と声には狂気が滲んでいた
若狭「そ、遺灰
雪の仇取るのにヤクザだとか
そっちの世界に行くつもりだろ？
オレは止めねぇし
刺青彫るなら雪を真ちゃんに渡す
雪って猫みてぇにフラフラしてすぐどっか行くから
もう何処にも行けねぇように
腕に、肩に、背中に、雪を刻み付けとけ」
真一郎「...ワカがそんな事言っていいのかよ
オレ、“それ”を貰ったらもう戻らねぇぞ」
若狭「いいよ
でもその変わりオレも連れてけ、真ちゃん
総長が動くってのに特攻隊長が動かなくてどうする？
それに妹を殺されたんだ
黙って泣き寝入りする兄が何処に居る？
雪の仇はオレが取る、1人残らずぶっ殺してやる」
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来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 更新頑張って下さい！ (11月24日 21時) (
レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 了解！あ、東リベのも更新しこないとまだ原作前だぁ (11月24日 20時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» おー！是非夢主を守る側に回って下さい！ (11月24日 19時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 自分なら一緒行って戦うかなぁ (11月24日 8時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 夢主は喧嘩強い筈なのに華奢な女の子という事もあって周りがよく過保護になっちゃうんですよねぇ...夢主を守りたい派と守られたい派が存在してます (11月24日 6時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来羅 | 作成日時：2023年7月22日 18時
