東卍の白豹Part7

326話:抗争前、それぞれの思い ページ33

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10/31 廃車場にて東卍VS芭流覇羅の決戦が行われる＿＿＿＿

芭流覇羅との抗争の火蓋が切って落とされた後
抗争当日までの数日間に
各々が多種多様な考えを、思いを抱えて動いていた





まず、千冬と合流した武道は芭流覇羅のアジトでの事を
マイキーとドラケンに話そうと東卍のアジトに向った



万次郎「そっか、兄貴とユキの話聞いたか...」


龍宮寺「タケミっち...オレらもわかってんだ
あの“事件”は今更どうにもならねぇ
場地も一虎も、あんなことしたかった訳じゃねぇ
それに、死にかけた当の本人のユキが“2人を許す”って
“こんな事で皆が仲悪くなってバラバラになるのなんて
望んでない、見たくない”って言ったんだ
だからあれ以来、誰もその話をしなかった

本当はまだ埋まってねぇ筈の大きな溝を見て見ぬ振りして
無視してな」




万次郎「...今更しょうがねぇってわかってる
オレも...ユキの考えを尊重するって言って
場地と一虎はこれからも東卍の一員だってユキに言った
でも、現実は上手く行かねぇ
一虎はオレらから離れて芭流覇羅に行って敵になった」

武道「...」



途端に威圧感を増したマイキーに武道は息を呑んだ

今まで1人で特攻隊を引っ張ってきた雪の姿を思い出して
マイキーは言う




万次郎「アイツは...東卍の誰よりも一虎の帰る場所を
守ってきたユキを裏切ったんだ
ユキは今まで“特攻隊の副隊長は一虎だけだ”って言って
1人で特攻隊を率いてきた
ユキの苦労を見てきて...こんなの許せる訳がねぇだろ

それに...もしもあの時ユキが殺されてたらって考えたら
尚更許せなくなって...
オレは...あんないい奴を、幼馴染みを失いかけたんだ
あれから2年経ってもユキのあの死人みてぇな青白い顔と
血で赤く染まった髪が忘れられねぇ
なぁ、オレは大事なモノを傷つけられても
許さなきゃいけねぇのか？」


武道「マイキー君...」



万次郎「場地が一虎側につくのも許せねぇ
いつもそうだ...なんでアイツらは
ユキを悲しませるような事ばっかすんだ？
タケミっち...オレは場地を連れてこいと言ったハズだぞ？
なんで場地んとこの副隊長が居て場地が居ねぇんだ？
オマエは何がしてぇんだ？タケミっち
マジで死にてぇの？」


重苦しい圧を向けられた武道は
その問いに対する答えを、真っ直ぐにマイキーを見て言った






武道「マイキー君、オレは東卍のトップになりたいです！！
いつかマイキー君にそれを認めさせてみせる！！」

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