302話:無情 ページ4
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真一郎はジッと目に焼き付けるように
雪の顔を見てから、またキスをした
そして優しく言う
真一郎「...大丈夫だ雪
オレもいずれそっちに行く
何年かかるかわかんねぇけど...
向こうで先に親父や母ちゃん達と待っててくれ
オレは今から雪が望まねぇ事する
全部終わってそっちに行ったら...
そん時は“何やってんだ”ってオレを叱ってくれ」
それを聞いていたワカが目を見開いた
長年の付き合いだ
何をするつもりかぐらい、簡単にわかってしまった
雪をワカに返した真一郎は部屋の外へ向かった
その途中で、部屋の隅で暗い顔をして俯きながら
ブツブツ何かを呟いていたマイキーを確認したが
それに対応してあげれる程の余裕はなかった
その時の真一郎からは既に“優しさ”は消え
“闇”しか存在してなかった
真一郎の周りを黒いモヤのようなモノが取り巻いていた
雪を失ったことで制御はもう効かなくなった
雪の死が逆鱗に触れ
眠りについていた筈の龍を起こしたのだ
真一郎は、雪の誕生日に送ったネックレスを
ギュッと握って言った
真一郎「よくもオレから雪を奪ったな
絶対許さねぇ...のうのうと生きていけると思うなよ
オレの雪を殺したふざけた餓鬼は
全員＿＿＿オレが殺す」
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その数日後の話だった
雪の通夜、納棺、葬儀、火葬と
別れを惜しむ皆を嘲笑うかの様に
あっという間に過ぎて行った
身内であるワカが、雪を失ったショックで
とても葬儀等の手続きが出来ない状態だったから
武臣やベンケイ、初代のメンバー達が協力して
何とか雪との最後の別れの場を用意することが出来た
東卍メンバー、それから初代黒龍のメンバーが参列して
大人数での葬儀になった
勿論、真一郎も出席していたが
見るからに大丈夫そうではなかった
式以外はずっと雪の側に居て、話しかけていた
火葬場に行き、雪の入った棺が火葬炉に入る直前には
“この扉の向こうに行ったら本当に終わりだ”と考えが過って
「雪を焼くとかふざけてんのか！？」と激昂して暴れ出した
武臣やベンケイが必死で抑えてる中
ワカは静かにそれを眺めていた
身内であるマイキーやエマ、じいちゃんまでも
声をかけれなかった
抵抗も虚しく、無情にその扉が閉まり
ゴウゴウと音が聞こえ始めた所で真一郎は限界を迎えて
意識を手放した
その後の骨上げなんて、とても出来る状態じゃなかった
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来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 更新頑張って下さい！ (11月24日 21時) (
レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 了解！あ、東リベのも更新しこないとまだ原作前だぁ (11月24日 20時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» おー！是非夢主を守る側に回って下さい！ (11月24日 19時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 自分なら一緒行って戦うかなぁ (11月24日 8時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 夢主は喧嘩強い筈なのに華奢な女の子という事もあって周りがよく過保護になっちゃうんですよねぇ...夢主を守りたい派と守られたい派が存在してます (11月24日 6時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来羅 | 作成日時：2023年7月22日 18時
