320話:ヒヤヒヤ ページ27
.
無事、芭流覇羅のアジトから武道と千冬を助け出した雪
アジトの近くに停めていたバイクまで行くと
それに乗って、後ろに千冬を乗せる
『私は千冬の治療するから一緒に行く
タケミチは1人だし徒歩で帰るコトになるケド大丈夫か？』
武道「わ、わかりました！大丈夫です！
雪さんもお気をつけて！」
『...今日は災難だったナ
帰る時、なるべく人が居る道通って帰りナ
もし帰り道で何かあったらすぐ連絡して
私が無理でもウチの子達向かわせっから
まァどっちみち無事に帰れたらメールでもいいから
一応報告して、心配だから』
武道「はい！」
その返事を聞いて、エンジンをかける雪
動く前に、後ろでグッタリしている千冬に声をかけた
『千冬、動くからしっかり掴まってなよ
しんどかったら寄りかかっていいから』
千冬「雪さん...オレ、もう大丈夫ですから...」
『肩借りなきゃマトモに歩けないぐらいフラフラの状態で
何言ってンの？大人しく先輩に甘えときなって
ホラ、ちゃんと腕回して掴まってナ』
腕を掴まれて腰に回すように促されると
予想以上に距離が縮まる
千冬は、それで一気に意識がハッキリした
千冬(ち、近ぇ...！
オレ後で雪さんの彼氏とか特攻隊の先輩達に
殺されたりしないよな？不可抗力だもんな？
オレから行ってないからセーフだよな？)
千冬の脳裏に浮かぶのは雪のセコムと化した
特攻隊のメンバー
全員が雪を慕っていて、第一に考えている
もしも雪がナンパされたり男に絡まれれば
相手を見つけて全員でボコりに行く程の徹底ぶりで
過保護気味なのは東卍の誰もが知っている
ちなみにその後、雪に知られて
集会のある日に皆が居る所で正座させられて
説教される所までがお約束だ
それから場地からチラッと聞いていた
「雪関係になると怖い」という彼氏
なんでも、マイキーの兄貴らしく
天下を取った伝説のチームの総長をしていた男だという
雪を溺愛していて、独占欲と執着心が凄いらしい
そんな男を敵に回したくはなかった
どちらも敵に回せば、とんでもなく面倒になると思って
内心ヒヤヒヤしていた千冬だった
雪は、そんな事を考えている千冬を気にせず
バイクを走らせた
東卍ではマイキーの次にライテクが凄くて
普段の雪の運転を知っていた千冬は少し身構えたが
実際はいつもの荒々しく、スピードを出した運転ではなく
かなり速度を落とした安全運転だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1012人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 更新頑張って下さい！ (11月24日 21時) (
レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 了解！あ、東リベのも更新しこないとまだ原作前だぁ (11月24日 20時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» おー！是非夢主を守る側に回って下さい！ (11月24日 19時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 自分なら一緒行って戦うかなぁ (11月24日 8時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 夢主は喧嘩強い筈なのに華奢な女の子という事もあって周りがよく過保護になっちゃうんですよねぇ...夢主を守りたい派と守られたい派が存在してます (11月24日 6時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：来羅 | 作成日時：2023年7月22日 18時
