東卍の白豹Part7

318話:片割れ2 ページ25

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一虎「何勝手な事言ってんだよ...っ
なんで東卍にこだわる！？
マイキーのせいで！オレは雪を殺しかけた！
そのせいで雪は死にかけたんだぞ！？」

『アレは誰のせいでもないって...
何度も言ってきたよね？勿論、一虎も圭介も悪くない
第一、マイキーのせいにするのはお門違いだよ』


一虎「なんでだよ...なんでオレの味方してくれねぇの？
雪はオレの片割れだろ？
なのに裏切んのかよ、雪はオレの敵なのか？」

『私は一虎の片割れだよ、敵なワケない
でも＿＿＿』



一虎「じゃあ責任持ってこっち来いよ！！！
雪が先にオレのこと“片割れ”だって言ったんだろ！？
だったら東卍辞めてオレの側に居ろよっ！！」




一虎が怒鳴れば、たちまち空気はピリピリとして
一触即発の雰囲気に変わった

雪は表情を一切変えず、一虎の言い分を静かに聞いてから
溜息をついた


意外なことに、その雪の反応に
一虎はビクリと肩を跳ねさせて、一気に不安そうな顔に変わる





『...これ以上話してもケリはつかないみたいだネ
お互い、1回頭冷やした方が良さそうだ
今日の所は帰るよ

一虎、よく覚えとけ
私はずっと一虎の片割れで味方だ、敵じゃない
でも、何でもかんでも許してあげる程盲目的じゃない
ゼッテェ東卍に連れ戻してやる』

一虎「...」





雪は一虎から千冬に視線を移して、側に行く



『千冬、立てるか？帰るぞ』

千冬「...ｯ"、雪さ、ん...す、すみませ...」

『...ちょい厳しいか
タケミチ！手ェ貸せ、私のバイクまで運ぶから』

武道「は、はいっ！！」




千冬を連れて外に行こうとしていた時だった

半間が雪に近付いて肩を掴んできた




半間「オイオイ、何勝手に帰ろうとしてんだぁ？白豹チャン
のこのこと敵のアジトに入ってきて無事に帰れると
本当に思ってんのか？」

『ハ？誰に言ってンだソレ
まさか私をどうこうするつもりか？
この白豹サマがオマエらに負けるワケないだろ
つーか気安く女の肩掴ンでんじゃねェよ、さっさと離せ』


半間「つれねぇ事言うなよ、ダリィな
一虎が此処まで言うんだからさっさとウチに来いよ
オレも大歓迎だぜ？」

『＿＿＿離せって忠告はしたからナ』

半間「あン？」





一瞬で、雪の纏う雰囲気が変わった
紫色の目が敵を捉えてギラついた


『しつけぇンだよ、デカブツ』





その次の瞬間だった

雪が動いたかと思えばドッと音が響き
雪の前に立っていた半間の姿が消えていた

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