. ページ22
.
雪は真一郎の姿を思い浮かべながら話す
『...私も今年で17だよ
年の差縮まるコトなンてないと思ってたケド
今年で真一郎君と6歳差になるンだネ...
私、結構大きくなったと思うンだケド、どう?
真一郎君が一目惚れするぐらい綺麗になった自信あるよ
私ね、いつか...真一郎君の彼女になるのが夢だったンだよ
真一郎君が私の初恋だったンだよ...
なのに何で伝える前に死んじゃったの...
酷すぎでしょ、私の初恋返してよ馬鹿』
気付けば、煙草の灰が落ちて風に吹かれて消えていった
だいぶ短くなった煙草の火を消して
吸い殻を携帯灰皿に入れた
その時、俯いて涙を流す雪を眺ていた人物が
雪の肩に手を乗せようとしたが
すり抜けてしまって触ることは叶わなかった
___あぁ、ごめんな雪...2度も置いて行っちまって
オレ...雪のこと泣かせてばっかだな
こんな酷い男忘れていいんだぞ?
霊となった真一郎が雪の隣に座り、そんな事を言う
聞こえてない筈なのに、雪はこんな事を言う
『今更、真一郎君以外を好きになれないよ馬鹿
私結構重い女なの、だから絶対忘れてあげない
もし来世で見つけたら...
今度は絶対に逃さないから覚悟しといて』
そう言って、立ち上がると
『また来るネ、マイキーは私が守るから任せて』と言って
離れて行ってしまった
墓に供えられた煙草の火が消えるのを見ながら
真一郎は願う
___このままじゃ雪が壊れちまう...
誰かオレの代わりに雪を支えてくれ、頼むから
余談
告白も付き合ってもいない状態でサヨナラしたから
永遠に『真一郎君』呼びだし
真一郎の事を忘れられずにずっと引き摺っている
なんせ初恋の人で憧れだったから
真一郎を失った世界軸の雪は絶対に喫煙者になる
あの日以来、真一郎が吸っていた同じ煙草を吸うようになる
銘柄?よくお店に行ってたからよーく知ってましたよ
過保護なワカや周りの大人達が、喫煙止めるかと思いきや
雪が吸ってる銘柄が真一郎の吸っていたモノと同じなのに
全てを察して、あまりにも可哀想だから止めれなかった
よくよく考えたら最初の世界と今回の世界どっちも
真一郎を失ってるんだよな、雪
雪、2回も置いてかれて失ってんだよ...
この話を書いてて思った
最終軸?で皆が幸せハッピーになるとは言え!!
そこまでの道のりでつらい思いするのに変わりないだろ!?
救済書いてて良かった!!!
1012人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 更新頑張って下さい! (11月24日 21時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 了解!あ、東リベのも更新しこないとまだ原作前だぁ (11月24日 20時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» おー!是非夢主を守る側に回って下さい! (11月24日 19時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 自分なら一緒行って戦うかなぁ (11月24日 8時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 夢主は喧嘩強い筈なのに華奢な女の子という事もあって周りがよく過保護になっちゃうんですよねぇ...夢主を守りたい派と守られたい派が存在してます (11月24日 6時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:来羅 | 作成日時:2023年7月22日 18時