301話:残酷な夢 ページ3
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真一郎は、返答のない雪に悲しくなり
自分の体温を移すように強く抱き締めながら言う
真一郎「雪...ｯ寂しいよ、帰って来いよ...ｯ
なぁっ、オレ今泣いてんだぞ...
いつもみたいに泣き虫だなって...言えよっ
オレ、雪の作ったご飯食いてぇ、一緒に寝たい
まだ雪としたい事...ｯいっぱいある
なぁ、まだプロポーズしてねぇし、結婚もしてねぇよ？
子供だって...2人ぐらい欲しいなって思ってて...
気ぃ早えけど名前もいっぱい考えてたんだっ
誰よりも...雪を幸せに...ｯする予定だった
まだ全然...何も出来てねぇんだよ、雪...っ
なのにっ...、なんで...なんでだよ
確かにオレが先に雪を置いていった...
だからその仕返しなのか？
本当は、怒ってたのか？許してなかったのか？
だからオレを置いてくのか？
なぁ...っなんか言えよ...
くそっ、なんでこんな事になっちまったんだよっ」
それを側で聞いていたワカが絶望した様な顔をして
泣きながら言う
若狭「...ｯ真、ちゃん...もう、やめろ...
やめてくれよ...ｯ」
聞いてる方がつらくなってくる
余計にソレはワカも願っていた事だったから
雪のウエディングドレス姿を見るのが
結婚して幸せになるのが
産まれた子供を、雪と真一郎の次に抱かせて貰うのが
ささやかな、夢だった
当たり前に叶う夢の筈だった
けれど今ではそれはもう叶うことのない夢となった
真一郎は泣きながら、息をしていない雪へキスをした
お伽噺では王子様のキスでお姫様が目覚めて
ハッピーエンドを迎えていた
けれど＿＿＿＿
何度キスをしても、息を送っても
雪は目を開けなかった
真一郎は額を合わせたまま、顔を離さず言う
真一郎「なんだよ...キスしても起きねぇじゃん
お伽噺じゃこれで起きてただろ？
雪の王子はオレだろ？
なぁ...起きろよ、雪」
そんな事を言い始める真一郎に
それを見ていた周りの人達が遂に耐えきれなくなった
この場から逃げる者
崩れ落ちた者
声を上げて泣く者
真一郎も、本当はわかっていた
雪がもう目を開ける事がないぐらい
幾ら声をかけても、手を握っても
返事も反応もなくて、愛しい温かさも消えて
冷たくなっていたから
でも、それでもこの現実が受け入れられなかった
作者から
コレが、タケミっちが聞いてて絶望した話です
真一郎が雪に向かって言った夢です
初っ端から地獄ぶっ込んでスンマセン
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来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 更新頑張って下さい！ (11月24日 21時) (
レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 了解！あ、東リベのも更新しこないとまだ原作前だぁ (11月24日 20時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» おー！是非夢主を守る側に回って下さい！ (11月24日 19時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 自分なら一緒行って戦うかなぁ (11月24日 8時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 夢主は喧嘩強い筈なのに華奢な女の子という事もあって周りがよく過保護になっちゃうんですよねぇ...夢主を守りたい派と守られたい派が存在してます (11月24日 6時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来羅 | 作成日時：2023年7月22日 18時
