東卍の白豹Part7

313話:内部事情説明3 ページ18

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武道は、いつだったか雪から聞いた話を思い出した

雪の兄、今牛若狭は12のチームのトップに君臨し
東関東を支配してたのだと言う


その兄と似通ったモノを感じた




武道「簡単に言うと
5つのチームのトップって事かよ！？
しかも関東中のやべぇ奴ら従えてるとか
お兄さんにも負けてねぇじゃんか...
もしも雪さんが東卍じゃなかったら
関東を支配する暴走族連合誕生してたんじゃ...」


山岸「一理ある
実際、姉貴のカリスマ性はマイキー君にも劣らないからな」

マコト「流石姉御...」

タクヤ「まじで凄すぎる...」



千堂「つーかさっきから気になってたけど
前に雪さん『姉貴とか姉御って呼ぶのやめろ』って
言ってなかったか？なんか不本意そうだったし」

マコト「本人の前じゃねぇし呼んだっていいだろ！」

山岸「なんか姉貴、姉御呼びがしっくり来るんだよ
あの人...」


武道「なんか前に『特攻隊長ってだけで他は皆と同じ不良』
『だからその呼び方やめろ』って言ってたけど...」

タクヤ「明らかに他の不良と格が違うんだよなぁ...
流石S63世代を代表する不良...」





そこで、話が脱線しまくってたのに気付いた山岸が
ゴホンと咳払いをして説明を再開した



山岸「さて、特攻隊についての説明はここまでにして＿＿＿
今の東卍の内部事情話してくぞ！
オレの聞いた話だと元参番隊隊長のパーちん君が捕まって
副隊長ペーやん君は弐番隊に入ったらしい」

武道「え！？
じゃあペーやん君は三ツ谷君の下についたって事？」

山岸「うん」

武道「同じ隊かー、苦手なんだよなー
ペーやん君、声こえーし...」




山岸「で、代わりに参番隊隊長になったのが」

武道「稀咲！」


山岸「そう、元愛美愛主
愛美愛主も元々一枚岩って感じじゃなくて
S63年生まれ組の長内たちと
H2年生まれ組の稀咲達はバチバチだったらしい」

千堂「...そっか、同じチームでも色々あんだな」



山岸「マイキー君に長内君が負けて
事実上、愛美愛主は解散
で、稀咲率いる“H2年組”は東卍に入ったらしい
それで東卍は110人から一気に160人に膨れ上がった

東卍の中で稀咲の参番隊は他のどの隊より
ドでかくなったんだ」




マコト「長内についてたS63年組はどーなったんだ？」

山岸「残った“S63”と“H1”まとめたのは半間修二」

武道「アイツが...
確かに8・3抗争の時愛美愛主の“仮”総長って言ってた」

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