東卍の白豹Part7

307話:安心 ページ12

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雪は『何か既視感あるナ...』と思いつつ
『生意気な後輩だなコノヤロー』と言いながら
武道の髪を掴んで、わざとワシャワシャとした

当然、武道は「せっかくセットしたのに！！」と
抵抗をした




その様子をマイキーとドラケンが笑って見ていた



万次郎「やっぱタケミっちおもしれーな！
ウチで雪の心配するのあんま居ねーぞ？」

龍宮寺「ユキは底抜けに強ェからな
寧ろ心配するのは敵の方だろ」

『オイコラ、少しは心配しろよ
オマエらと違って女の子なんだぞ』




雪がそう言うと
2人は「オマエがそれ言う？」みたいな顔をした


万次郎「男に心配されるような女は
喧嘩相手の腕折ったりしねぇ
肘を逆パカさせたの見てたからな、オレ」

龍宮寺「八・三抗争の時、平然と相手の腕折ったって
聞いたぞ？何人やったんだ」


『んーと...何人だっけ
覚えてねーナ』


そう言いつつ、素直に1、2、3と数える様に指を折り曲げる




『多分7、8ぐらい？10はいってなかったヨ』

龍宮寺「オマエの辞書に手加減とか優しさって
文字はねぇのか？」


『エ？まだ優しい方デショ
ちゃんと自分で帰れるように
足は折らないでやったンだから
逆パカしたのも3人ぐらいで後は手首とかだし

それにあン時すげー苛ついてたの
あの程度で済ンだコトに逆に感謝して欲しいぐらいだワ』




それを聞いていた武道が思わずツッコミを入れた



武道「優しさの方向が可笑しいっスよ！！
つーか肘を逆パカってなんスか！？エゲつない！！」

『エ？私に比べたらマイキーの蹴りとかの方が
エゲツないケド？』



万次郎「オレの何がエゲつないんだよ
ユキより常識的な範囲だし？」

『頭に喰らえば脳震盪
他に当たれば骨折れたりヒビ入ったりする蹴りの
何処が常識の範囲だって？』



龍宮寺「普通に考えてどっちも常識的じゃねーよ馬鹿
ウチの総長と特攻隊長がヤバいのは皆知ってる
だよな？タケミっち」


武道「あはは...そうですね
(マジで強すぎねぇ！？この人ゼッテェ死なねぇだろ！？
本当に殺されるのか疑問になってきたぞ！？)」




雪の強者っぷりに若干引いたのと同時に
「やっぱこの人は死なない」と安心した武道だった


ちなみにその後、みんなで雑談しながら
武蔵神社へ向ったのだった

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