299話:信じたくない現実 ページ1
真一郎side
これは、12年前に雪が死んだ時の話だ
それは一本の電話から始まった
仕事中だった
携帯に電話がかかってきて、それに出た
真一郎「ケン？どーした？」
龍宮寺「真一郎君...っ落ち着いて聞いてくれ
本当はオレが言うべきじゃねぇけど
マイキーが...誰とも話せねぇ状態で...
だからオレが＿＿＿」
真一郎「は？話の内容が全く掴めねぇんだけど
何があった？まさか怪我でもしたのか！？」
電話の向こうからは酷く慌てた声が聞こえて来た
その瞬間、とてつもなく嫌な予感がした
その予感が外れではなかったのが
次の瞬間わかった
怪我をしたのは万次郎じゃなかった
そしてその電話が、怪我よりももっと酷いものだと
残酷に伝える
龍宮寺「ユキが...っ抗争で死んだ」
真一郎「...は？」
理解できなかった
理解したくなかった
ほぼ無意識で、雪から預かったネックレスを
ギュッと握った
『壊れるのが怖いから』と
『ちゃんと帰ってくるよ』という意味も含めて
喧嘩中は真一郎が預かっているのがお約束だった
龍宮寺「抗争相手だったチームの奴らに...
殺されちまった...！！」
真一郎「な、何言ってんだよ？
そういう冗談はやめろよ、笑えねぇって」
龍宮寺「...冗談ならって...オレも、何回も考えた
でも、現実だった...っ
とにかく、病院に来てくれ...」
真一郎「...」
その電話を終えて、とてつもない恐怖に襲われながら
電話で聞いた病院へ急いで向かった
案内された部屋へ向かえば
その部屋の外に、廊下に東卍のメンバーが勢揃いして
暗い顔をして、中には泣いてる奴さえ居た
「隊長...っなんで、なんでｯ！！」
「どうしてだよっ！！ふざけんな！！」
「嫌だ...オレ達を置いてかないで下さいよ...ｯ
隊長だけなんだ、オレらをまとめられんのは」
悲痛に泣き叫んでいるのは、特攻隊のメンバーだった
前に1度雪が『ウチの隊の子達』と言って
紹介してきた事があったから一目でわかった
受け入れたくない事実が、この光景から
雰囲気からひしひしと伝わってくる
そんな中、春千夜を見つけた
側に行けば春千夜は俯きながらブツブツ呟いていた
春千夜「また...置いてった
またオレ達を置いてった...
今度こそ...幼馴染全員で一緒だって...言っただろうが...
約束破りやがって...嘘つき、嘘つき...
どれだけ奪ったら気が済むんだ神は
返せよ、返せ...っ」
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来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 更新頑張って下さい！ (11月24日 21時) (
レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 了解！あ、東リベのも更新しこないとまだ原作前だぁ (11月24日 20時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» おー！是非夢主を守る側に回って下さい！ (11月24日 19時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 来羅さん» 自分なら一緒行って戦うかなぁ (11月24日 8時) (レス) id: d20e4b43d8 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜さん» 夢主は喧嘩強い筈なのに華奢な女の子という事もあって周りがよく過保護になっちゃうんですよねぇ...夢主を守りたい派と守られたい派が存在してます (11月24日 6時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来羅 | 作成日時：2023年7月22日 18時
