297話:残された兄と恋人 ページ48
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武道とナオトが話をしていた同時刻の話だった
場所は人気のない、ある廃屋に変わる＿＿＿
そこには3人の人物が居た
1人目は椅子に拘束され、体の至る所から血を流して
ボロボロになった男
2人目は一級品のスーツを身に纏い
その男を冷たい目で見下ろして銃口を向ける男
3人目は少し離れた場所でそれをつまらなそうに眺めながら
右手首に付けているブレスレットをいじっていた
男が、自分に向けられる銃口に戦慄し
痛みと恐怖で体を震わせて懇願した
「お、お願い、します...許して、下さいっ
お、オレ何かしましたか...っ！？
殺さないで下さ＿＿＿」
真一郎「あ"？ふざけんのも大概にしろよ
オマエらはオレの嫁を殺したんだ
それだけで理由は充分だろうが」
ボロボロになった男に銃を向けていたのは真一郎だった
真一郎は冷酷な瞳で見下ろして
男の額に銃口を強く押し付けた
そして引き金を引いて＿＿＿＿
ドンッと1発の銃声が響いた
それから少し置いて、また銃声が何度も何度も
響き渡った
その度に、弾丸が撃ち込まれる衝撃で
ただの肉と化した男の身体が跳ねる
それを少し離れていた所で見ていた
特徴的な白い髪をした男が近付いて来ると
「やめろ」と言うように、銃を持つその手に
自分の手を乗せて名前を呼ぶ
若狭「真ちゃん」
真一郎「...ワカ」
若狭「無駄に死体を撃つんじゃねぇよ
こういうの、真ちゃんらしくねぇからサ
...また目の前黒く染まってた？」
真一郎「悪ィ、またやっちまった」
拳銃を持つ手を下ろした真一郎が俯く
ワカは、ただの肉となった遺体を冷たい目で見下ろす
その体は弾丸で死ぬよりも前にだいぶ壊されていた
裏社会の人間でも直視することすら出来ない程に
酷い有様だった
近くに落ちている剥がされた爪や
切り落とされた指を、ゴミを見るような目で見下ろして言う
若狭「謝ンなよ、オレだって真ちゃん来るまでは
散々好き放題やってたからナ
弾丸1発で楽に殺しちゃ割に合わねぇだろ？
クズ野郎共に地獄を味わせてやるのがオレの役目だからナ
雪を殺したクズに手足の指なんざ要らねぇ
爪も要らねぇ、何なら上手いこと言えねぇように
歯も舌も要らねぇだろ？
真ちゃんは優しいから甚振るの得意じゃねぇだろ
こういうのは全部オレに任せとけって
殺すのは真ちゃんに譲るからサ」
真一郎「優しいとか、平気で引き金引いて
人を殺す奴に言うことじゃねぇだろ」
若狭「それでも真ちゃんは優しいよ」
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来羅(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» 夢主を失ってだいぶ病んでおりますね...東卍側も創設メンバーを中心に病んでます...特にマイキーは他と比にならないぐらい病んでます (7月22日 6時) (
レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 来羅さん» 真一郎さん達、ヤバイぐらいに黒くなってる…マイキー達もそりゃつらいですよね…敵対してるのもだけど、夢主を大事な人達ですし (7月21日 19時) (レス) @page49 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» 話書いてたらおもってたよりも長くなりました...タケミっちが過去へ戻るのは続編入ってからですね！ (7月21日 7時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 来羅さん» シリアスは毎回苦手やぁ…はよ、過去に戻っていってやって (7月20日 23時) (レス) @page47 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» 2人共夢主を失って絶望し、全てを捨ててそっちの世界に行っちゃいましたね...夢主を失ったのはかなりの損失でした...次回更新する話で真一郎とワカ登場します...救いがないシリアスです (7月20日 21時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来羅 | 作成日時：2023年6月5日 20時
