東卍の白豹Part6

282話:心配 ページ33

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ドラケンだけじゃなく雪も狙われていると聞いていた
特攻隊のメンバーはすごく心配をしていた




「隊長、後はオレらに任せて下さい」


『あ？特攻隊長が皆を引っ張って行かなくて
どーすンだよ馬鹿
オマエらが弱ェとか言わないケド、私が居なきゃ駄目だろ』



「オレら心配なんですよ！その格好じゃ動きづらいだろうし
せっかく浴衣着て綺麗にオシャレしてんだから
汚しちゃ駄目です！オレが許しません！！」

「あっ、よく見たら足！
靴擦れして血出てるじゃないっスか！！スゲェ痛そう...」

『チッ、バレた
大したコトねーから大丈夫だっての』



「でも...血出てるのは立派な怪我だって
隊長が言ってた事です
オレが怪我してねぇって強がってた時にそう言ってました」

『...』




コイツらをどう説得しようかと悩み始めた雪だった
この調子じゃ喧嘩に参加させてくれなさそうだった




「隊長が強いのはオレらが1番わかってます
でも、オレらと違って女なんですから無茶しちゃ駄目です
だから＿＿＿」

『喧嘩すンなって？
オマエらが傷付くのただ見てろって？馬っ鹿じゃねェの
そンなの誰が聞くかっての
つーか私が隊長だからナ？決定権は私にある』


「えっ」

「ば、馬鹿って言われた...」




一部ショックを受けたメンバー

こんな事を言った雪だったが
実はこうして心配されるのは嫌じゃなかった
だからコイツらの心配を無駄にしないように
雪はニッと笑って言った




『心配なら置いてかれないように私について来ナ
誰よりも私の近くに、側に居ろ
コレなら、オマエらのだぁいすきな特攻隊長守れるだろ？』

「「！！」」



その言葉に、特攻隊のメンバー全員が目を見開いて
それから嬉しそうに笑って「はい！！」と元気よく返事をした



それを見ていた他の隊長は呆れたように言った



武藤「相変わらずの人誑しだな...
敵じゃなく味方で良かったな、本当に
もし敵だったらとんでもねぇデケェチーム創ってそうだ」

ナホヤ「なんかこう...男が言われて嬉しい事
平然と言うからホントズリィと思う」

三ツ谷「雪が人誑しなのは昔っからだろ...
今更どうしようもねぇよ」

場地「チーム率いるのに特化してるよな...」

龍宮寺「マイキー、オマエの義姉だろ
何とかしろよ」

万次郎「げっ、誰が姉貴だし！
そもそもユキの事は全部シンイチローに
任せとけばいいんだよ！！オレは関係ねぇし！」



『オイ、そこの男共
全部聞こえてっからナ？』

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