254話:提案 ページ4
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なんて話ながら歩いていると、場地が言った
場地「...パーのこと聞いた」
『そうか...そう、だよナ』
場地「雪、自分が止めれなかったのが悪いとか言って
自分を責めんのやめろよ?
何かあったら真っ先に謝るだろ雪は」
その言葉に、雪は少しだけ俯いた
『...コレでも一応年上だからサ
年下の面倒もマトモに見れなくて
間違えやすい男の子を止めれなかったのは
私の責任だよ
一虎の時と同じだ___』
悔しそうに顔を歪めて強く拳を握る雪
すると場地は、そんな雪にデコピンを食らわせて言った
場地「それが間違いだっつってんだよ
オレらはもう自分で考えて動けるんだ
親とか兄、姉にあれこれ言われて動くガキじゃねぇ
パーは自分で考えて、自分で行動したんだ
雪がどうこう考えるのは話が違ェんだよ」
『ごめん、圭介』
雪は少しだけ痛そうにおでこを押さえると
気が紛れたのか、ふわりと優しく笑った
それからまた歩きながら話す
『あの後、落ち着いて冷静に考えてみたンだ
幾ら馬鹿でもね、パーはあンな馬鹿をする奴じゃない』
場地「それはオレも引っかかってた
けど、目の前に憎い相手が居れば...
仕方ねぇんじゃねぇか?」
『それでも、私は納得してない』
場地「誰も納得してねぇよ...」
『...』
ふと、静寂が訪れると何処からか話し声が聞こえてきた
その方向へ足を進めればマイキーの姿があった
場地「ん?あれマイキーじゃねぇか?」
『ちょっと待て、誰かと話し____』
気付かれないように様子を覗いてみれば
雪は目を見開いた
話していた相手が____
『稀咲、鉄太...』
場地「知ってんのか?」
『アイツは...やばい』
場地「は?」
雪は本能的に感じた“悪意”と“危険”に
警戒を強め、狩りをする獣の様な鋭い眼光を宿して
ジッと稀咲を見ていた
場地は雪の言葉の意味をまだ理解してなくて
訝しげな顔をしていたが、次に聞こえてきた会話で
全てを理解した
稀咲「パーちんを無罪にできるぞ」
万次郎「!!」
稀咲「パーちんの罪を被る身代わりを用意した
長内も金さえ積めば嘘の証言をすると約束してくれた
あとはアンタのGOさえ出ればオレは動くぞ」
万次郎「_____」
いまいち、マイキーの返答は聞こえなかった
雪は“信じれない”と言うような顔で
怒りが滲む声で呟いた
『何...言ってンだアイツ...』
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来羅(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» 夢主を失ってだいぶ病んでおりますね...東卍側も創設メンバーを中心に病んでます...特にマイキーは他と比にならないぐらい病んでます (7月22日 6時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 来羅さん» 真一郎さん達、ヤバイぐらいに黒くなってる…マイキー達もそりゃつらいですよね…敵対してるのもだけど、夢主を大事な人達ですし (7月21日 19時) (レス) @page49 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» 話書いてたらおもってたよりも長くなりました...タケミっちが過去へ戻るのは続編入ってからですね! (7月21日 7時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 来羅さん» シリアスは毎回苦手やぁ…はよ、過去に戻っていってやって (7月20日 23時) (レス) @page47 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» 2人共夢主を失って絶望し、全てを捨ててそっちの世界に行っちゃいましたね...夢主を失ったのはかなりの損失でした...次回更新する話で真一郎とワカ登場します...救いがないシリアスです (7月20日 21時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2023年6月5日 20時