東卍の白豹Part6

271話:デート前 ページ21

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マイキーとドラケンが仲直りをしてから、8月3日になった



その日は武蔵祭りがある日で

雪は真一郎から祭りの前日に
「浴衣着て祭り行かねぇ？久し振りにデートしようぜ」
と誘いをされて、勿論『行く』と即答した



内心、凄く嬉しかった
前々から行きたいと思っていたから密かに浴衣を用意していた

藍や紫といった寒色系の色合いに
蝶の柄が描かれた浴衣
この日の雪は、夜空に舞う美しい蝶だった


髪も、普段は右目を覆うようにしているが
今日はしっかり顔を出すようにセットして
綺麗な髪飾りも着ける

そしてしっかりメイクもして準備は完了





家に迎えに来て、玄関で待っている真一郎の元へ
雪は向かった


『お待たせ、真一郎』

真一郎「！！」



浴衣姿の雪を見た真一郎は、その美しさに
目を見開いて息を呑み、それから熱を溶かした様に
スゥっと目を細めて笑う





真一郎「...っ！！すげぇ綺麗...
すげぇ似合ってる、マジで綺麗過ぎだろ...
雪が可愛すぎてオレ死にそう」

『ん、真一郎こそ浴衣似合ってるよ
凄くカッコいい
つーか、そう簡単に死なれたら困るンだケド？』



互いに愛しくて堪らないと言わんばかりに頬を緩めると
自然と距離が近付いて、どちらからともなくキスをした


互いに満足するまでキスをすると
真一郎は浴衣姿の雪を見て、スゥっと目を細めた
そこには確かな熱と欲が渦巻いていた





真一郎「...ほんと首細ぇし白いな」

『あ、ロクでもないコト考えてる目ぇしてる...
先に言っとくケド噛ンじゃダメだからナ？』

真一郎「お見通しかよ...
なぁ、どうしてもダメか？」



自分の手よりも大きな手で誘うように
首筋を絶妙な加減で撫でられて雪は肩をピクリと跳ねさせ
少しだけ反応してしまった

向けられる熱い視線と声に流されそうになるのを感じながら
雪は困ったように笑う





『だぁめ、我慢して？せっかくのデートなンだから
そうだ、いい子に我慢出来たら＿＿＿
帰って来た後は幾らでも真一郎の好きにしていいよ』

真一郎「言ったな？後で撤回すんのナシな？」



『ったく...脱がせる気満々だナ？
目ぇギラつかせンなっての』

真一郎「そんな事言って、雪こそ我慢出来ねぇんだろ」


『...わかってンじゃん
でも今日はデートが先、真一郎が先に祭り行こうって
誘ってきたンだからネ？』






なんてイチャつきながら会話を繰り返して
「そろそろ行くか」なんて言うと、祭りへ向かった2人だった

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