我侭スリー ページ8
✵
エースの言葉に、後ろを振り返って怪物を見る
《イジ...イシ、ハ...ワダサヌ......！！》
デュース「やっぱりここに魔法石はまだあるんだ！」
グリム「むむむむむりむり！いくらオレ様が天才でも
あんなのに勝てっこねぇんだゾ！」
デュース「だが魔法石を持ち帰れなければ退学...
僕は行く！」
『あのバケモノが怖い人はさっさと逃げなさいな
私が殺る』
エース「冗談でしょ！？」
ユウ「危ないって！！」
デュースとアリアの言葉に2人が止めようとする
そしてエースは、アリアが自分から離れようと暴れるので
「絶対行かせるか」と抱える腕に力を入れた
デュース「俺は絶対に退学させられるわけには
いかないんだ！」
『エース君！いい加減離しなさい！』
エース「あーもうっ！暴れんなって！
陸1年目の赤ちゃんに何が出来るってんだよ！？
大して走れもしねぇでよくそんな事言えるな！！」
『赤、ちゃん...？お前、誰に向かって＿＿＿っ！！』
今まで冷静だったアリアもエースの言葉に煽られて噛み付く
下に見られた、ナメられたと思い
それがとても癪に触ったのだ
ストッパー役がユウだけとなってしまった
ユウ「〜〜〜ッんのっ！馬鹿！！
今は喧嘩してる場合じゃ＿＿＿＿」
その時だった
怪物が目の前にまで来ていた
怪物に向けてそれぞれが魔法を放つ
だが、次の瞬間
1番前に居たデュースが怪物の攻撃を受けて吹き飛んだ
続いて、エースとアリアも攻撃を受けて壁に叩きつけられた
運悪くアリアは頭を打ってしまったようだ
それでも尚立とうとするからユウが叫ぶ
『...ｯ(頭が、痛い、ふらふら、する...)』
ユウ「アリアちゃん！...っ血が！！
無理して立たないで！！」
『...全然、なってない、私が手本を見せて上げる』
ユウ「...ｯ(なに、この気迫は...)」
あぁ、ここが海だったら...いつもの姿だったら
尾鰭で絞め上げて牙や爪で仕留められるのに
それが出来ないのがもどかしい、と思いながらアリアは
怪物の方を見る
グリム「ふぎゃぁ〜！コッチに来るな〜！！！」
グリムが涙目で怪物の周りを覆うように炎を出した
《グルルルル！！》
グリム「ぜ、全然効かねぇんだゾ〜！」
『＿＿＿いい？覚えときなさい』
マジカルペンを構えるアリアの周りに水刃が現れる
『魔法はこうやって使うのよっ！！』
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作者名：来羅 | 作成日時：2022年1月27日 11時
