【ツイステ】咬魚達の恋物語2 (ページ31)

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その後、アズールは寮生に解散するよう指示をして
アリアをVIPルームへ連れて行こうとした

するとアリアが、まだ人魚のままで水槽にいる
兄2人をチラッと見て言う

『ちょっと待って、アズール
兄さん達は...』

2人「アリア...」

アズール「お前達は暫くそこで頭でも冷やしてて下さい
どんな理由にしろ、こんな事をされて
僕も黙っていられないですから
そんな辛気臭い顔をしている暇があったら
反省の言葉でも考えたらどうです？
与えられた時間を有効に使うことですね

＿＿＿その姿では僕らを追いかける足がないから
出来る事なんて限られるでしょうから」

その声色と表情を見て、かなり怒っているのがわかった

その言葉にリーチ兄妹が黙ると
アズールはアリアをエスコートしてVIPルームへ向かった

.

VIPルームへ向かいながら
気まずさを感じたアリアが口を開く

『アズール...その...ごめんなさい』

アズール「それは何に対する謝罪ですか？」

『さっきの事もだけど...
退学になりそうになった事も
こんな迷惑をかけるなんて...本当に、ごめんなさい
アズールも嫌になったでしょう？』

アズール「はぁ...こうも落ち込まれると
調子が狂いますね
面倒事なんて貴方の兄2人で慣れっこですよ
これぐらいどうってことありません」

『...でも、怒ってるでしょう？』

アズール「それは...
いいえ、もう過ぎたことです。
アリアが気にする必要はありませんよ

さて、こうしていつまでもウジウジしていても
仕方がありません
VIPルームに行ったら温かいお茶でも飲んで
一休みしましょう
親友の誼で今日は特別に対価なしです」

『ふふっ、アズールらしいわね』

やっと笑みを浮かべたアリアに
アズールはため息をついた

アズール(全く...こっちの気も知らないで...
すごく心配したんですからね...
まさか陸で親友を失いそうになるなんて
思っていませんでしたから

こんなこと言ったら揶揄われるのは予想がつくから
絶対言いませんけどね)

.

おまけ

『ねぇ、アズール
今すごく尾鰭が痛いのだけど...』

アズール「派手に転んだようですね
両膝擦りむくなんて何をしたら...
いいえ、それは後で聞きましょう

今回の件で対価は求めませんが反省はして貰います
なのでわざと治しませんでした
時間をかけて治してください」

『うっ...こればかりは反論出来ないわね...』