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キッチンにいたアズールはホールに出ていく
ホールの清掃をしていた寮生達だろう
「どうしよう！？」だとか「3人が！！」という
騒がしい声が聞こえたので3人が帰ってきたのだと思った
だが＿＿＿＿
次の瞬間、とんでもない光景が目に入った
サァーッと血の気が引き、思わず駆け出した
ホールにある、店で自慢の観賞用の巨大な水槽
その水槽の中に＿＿＿＿
アズール「ジェイド！！フロイド！！
お前ら一体何をしているんだ！！」
人魚に戻ったジェイドとフロイドが
人間のままのアリアを水槽に引き摺り込んで
その尾鰭をアリアの身体に絡ませて恍惚とした顔をしていた
すると、アリアの制服のネクタイとボタンに手をかけると
そのまま力任せに引き千切って
2人は、眼前に晒された首や胸を見てそのまま口を寄せると
その柔肌に歯を立てて噛み跡を残していった
対してアリアは苦しそうに藻掻いている
「あああっ！！ど、どどどどうしましょうっ！！
これやばいですよね！？」
「お前この状況見てやばくない筈ないだろ！？馬鹿か！？
刺し身にするぞ！？」
「あの2人の顔、正気を失ってる...
このままじゃっ！！」
「誰か早く水槽に！！」
「さっき何人か行った！！」
「水槽越しに魔法届かない！？」
「やってる！けどアイツら防衛魔法かけてやがる！！
届いても打ち消される！！」
アズール「何やってんだあいつら...っ
アリアを殺す気か！？
ジェイド！！フロイド！！聞こえてるだろ！！」
店の大事な設備の水槽を叩いて叫ぶ
この光景を見せられて冷静になんていられなかった
なのにジェイドとフロイドは
此方を雌を奪おうとする雑魚だと思ったのか威嚇をしてきた
アズール「あの馬鹿野郎共＿＿＿っ！！！」
.
酸素も尽き、息が出来ず
ただ水を飲み、苦しさの中意識が朦朧としてきたアリア
『(くる、しい...おぼれるって...こんなにくるしいのね
もう、ちからもはいらない、いきも...もう、できない
わたしいま、にんぎょじゃないからおぼれちゃうんだ
にいさ、んたち、...おね、がい、はやく......)』
アリアは、なんとか両手を動かすと、ぼやける視界の中
ジェイドとフロイドの頬を優しく撫でて
後頭部に手を回すと、自分の方へ引き寄せて
弱々しく抱き締めると甘えるように頬擦りをした
そこでアリアの意識はふっと途絶えた
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作者名：来羅 | 作成日時：2022年1月27日 11時
