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VIPルームに移動するとアズールが言う
アズール「落ち着いて聞いて下さい
先程、学園長が連絡が来ました
内容は...大食堂の、10億マドルのシャンデリアが
壊されたとのことです」
2人「は...？」
思わずそんな声しか出なかった
アズール「そして...それにアリアも関わっているとのことで
...退学処分だと連絡が」
アズールはそこで思わず言葉を止め、息を呑んだ
ジェイドとフロイドが昨日のように殺気立って居る
いつもの人魚の姿であれば、全身の鰭を逆立てて
怒り狂っていたに違いない
それぞれが同時にぶつぶつと呟き出す
フロイド「アリアがそんな下手するわけねぇだろっ
なんだかんだ兄離れ出来てねぇアリアが
オレらから離れるような馬鹿するわけねぇだろ！
くそっ、なんなんだよ！やっと親父を説得出来たと思ったら
今度は学園かよ！ざっけんな！！
ぜってぇ逃さねぇ、許さねぇ...っ！！
アリアっ、オレが居るから、オレがずーっと守ってやるから
アリアはオレの尾鰭の中に居ればいいの
オレが、求めてやるからｯ」
ジェイド「僕らからアリアを奪おうだなんて...っ
余程死にたいようだ...殺していいですよね？えぇ殺します
光も届かない深海に引き摺り込んでやる
アリアの為なら幾らでも殺す、金を積んでやる
アリア、アリア、アリアっ...
やっぱり僕らが守ってあげないと駄目なんだ
僕はアリアの為に優秀な雄になったんです
優秀なら兄だろうと関係ないですよね？
大人しく僕の尾鰭に囲われていればいいんだ」
これから一緒に居られると安心していた所にコレだった
愛しい愛しい人
それを取り上げられるなんて平常を保ってなどいられない
異常な程の執着を見せる2人にアズールは動揺する
アズール(こんなに、取り乱すとは...
けどヤンデレルート突入は望んでませんよ！！)
アズールは静かに2人を眺めていた
怒り狂っている人魚を止めるのは野暮だった
最も愚かな行為でしかない
ひとしきり言い終えると、2人は次の行動に移す
VIPルームから出ていこうとする2人に言う
アズール「何処に行くつもりです？ジェイド、フロイド」
ジェイド「決まっているでしょう
学園長の所です、アリアの退学を撤回をしないのであれば
海に沈めます」
フロイド「アリアも連れて来ないとねぇ
アリアじゃなきゃ今のオレらは止めらんねぇよ
もしかしたらぜぇーんぶ壊して
海に戻っちゃうかもねぇ？」
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作者名：来羅 | 作成日時：2022年1月27日 11時
