【ツイステ】咬魚達の恋物語2 (ページ13)

今日:9 hit、昨日:2 hit、合計:2,627 hit

✵ ページ13

✵

デュース「あいつが足止めを喰らってる内に
魔法石を取りに行くぞ！」

エース「はいはい、ってアリア？何してんの！？」

ユウ「アリアちゃん早く！！」

『...』

アリアは怪物から少し距離を置いた所から動かなかった
怪物に向けてマジカルペンを構える

大きく重たい大釜が当たった衝撃で石化魔法が
解けてしまった

抵抗をして大釜を押し退けようとするので
魔法で鎖を生み出すと、そのまま怪物の体に大釜を固定させ
更に、地面に縫い付ける

『このバケモノは私に任せてさっさと取りに行きなさいな
誰かさんが言うに、私相当走るのが遅いようだから』

エース「めっちゃ根に持ってんじゃん...
わぁったよ！直ぐ戻ってくっから無茶すんなよ！！」

アリアは坑道の中へ走っていく皆の背を横目で見ながら呟く

『大丈夫よ、私強いもの
けど＿＿＿＿』

目の前の怪物を見る

拘束されていても未だに恐怖は拭えなかった

『早く戻って来なさいよっ
女の子を待たせるなんて重罪だからね』

マジカルペンを持つ手に力を入れると

拘束の魔法に全神経を集中させる

絶対に、皆の方へ行かせない！！

坑道の中

走りながらグリムが言う

グリム「な、なぁ、アリアを1人にして本当に
大丈夫なのか...？」

エース「本人が任せろって言うぐらいだし大丈夫でしょ！」

デュース「今日会ったばかりだが、アリアは相当強い
同年代であそこまで魔法を自在に使えて度胸のある奴は
初めて見た」

ユウ「強い女の子って最高過ぎでしょ...
美人で強いってカッコよすぎる
僕の推しが今日も尊すぎてつらい
圧倒的にこの中のお姉さんポジでしょ
いいや、お姉さん通り越してママかもしれない」

この状況にテンションが可笑しくなったのか
そんなユウの発言に皆が言葉を失う

エース「お前、そんなキャラだったっけ...？」

グリム「コイツ、だんだん可笑しくなっていくんだゾ...」

ユウ「ハッ、僕もしかして今口に出てた？」

エース「思いっきりな！」

ユウ「忘れて...(オタバレした...)」

馬鹿な会話をしていると、やっと目当ての物に辿り着く

デュース「あったぞ！魔法石だ！」

グリム「魔法石はゲットした！ずらかるんだゾ！」

エース「了解っ！」

引き返して、坑道から出るとアリアに言う

ユウ「アリアちゃん！無事に魔法石ゲットしたよ！
早く逃げよう！！」

『わかった！』