【ツイステ】咬魚達の恋物語2 (ページ11)

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エース「パッと思い通りに魔法を使うには
かなり練習が必要ってワケ
ぶっちゃけ、テンパってるとミスりやすい」

ユウ「皆テンションで使ってるのかと...」

エース「得意な魔法なら感覚で使えるんだけどねー」

デュース「とにかく、僕はなんとかしてあいつを倒して
魔法石を持ち帰る」

エース「だーかーら、お前さー
シャンデリアの時といい実は相当バカでしょ
さっき全然歯が立たなかったくせに
“なんとか”って何？何度やったって同じだろ」

デュース「何だと！？お前こそ...」

グリム「また始まったんだゾ」

そろそろ男の子同士の下らない喧嘩にカチンときた
アリアとユウが同時に動き出した

アリアが睨みながら2人の正面に立つと
バチンッと音を立ててビンタをかました

びっくりして固まる2人に追い打ちをかけるように言う

『いい加減にしろよ馬鹿共
そのうるせぇ口閉じろ』

エース/デュース「えっ！？」

突然ガラの悪くなったアリアに驚いた2人に
畳み掛けるようにユウが挑発する様に言う

ユウ「じゃあ全員仲良く退学ってことで」

エース/デュース「は？」

ユウ「そんなだから2人とも歯が立たないんだっての
こんな簡単な事もわかんないの？
それでも名門校の生徒かよ？
退学が嫌ならもう少し協力し合ったらどうなの？」

グリム「ふ、ふなぁ...」

デュース「ぐっ...
し、しかし...一体どうしろっていうんだ」

ユウ「しっかり作戦を考えて
みんなで力を合わせるんだよ」

『協調性ゼロにそれは難しいんじゃない？』

ユウ「言った傍から否定しないで！？
少年マンガでは王道だよ！？」

『え...？』

ユウの言葉に、今度はエースが嘲笑うかのように言う

エース「力を合わせるって...
ハッ、何ソレ寒っ
よくダッセェこと真顔で言えんね」

ユウ「寒くない！ダサくない！」

デュース「同感だ、こいつと協力なんて出来るわけない」

ユウ「嘘っ、デュースまで！？」

ユウは撃沈した

グリム「でも...入学初日で退学って
もっとダセー気がするのだ」

エース「うっ、それは...」

デュース「......」

『2人共、お友達と仲良くできなくて
退学になりましたーって親に報告するの？
それこそ貴方達が言う“ダセェ”んじゃないの？』

エース/デュース「うっ...」

女の子からの“ダサイ”は男子高校生によく効いたようだった