軽率タクティクス ページ1
✵
アリアはあからさまに不満を表して言う
『あの、私はこの場に居合わせただけで無実なんです
私の退学は免除して貰えますか？』
エース「なっ、1人だけ逃げるつもりかよ！？」
するとそれがアリアは癪に触ったのか、ギロッと鋭い眼光で
エースを睨んだ
『私からしたら、巻き添えを喰らった被害者なのだけど？
本当の事を言って何が悪いの？
やんちゃをしたのは貴方達なんだからあとはどうぞ勝手に
仲良く退学にでもなればいいじゃない、お馬鹿さん』
エース/デュース「うっ...」
2人は、学園で唯一の女の子にキツイ言葉を言われて
流石にへこんだ様だ
その様子を見ていた学園長が言う
学園長「アリア・リーチさん...
貴方が関わってないと示すものはありますか？」
『確かに、示すものはないです
此処に居るエース君やデュース君が私も共犯だと
言ってしまえば私も共犯になりますね
今の私の状況を簡単に言えば事件現場に居合わた容疑者ですね
けど、犯人だと決めつけて
豚箱行きにするのは酷くないですか？
それと、此処でこんな事を言うのも不本意ですが
私をこのような事で退学にすれば
親や兄が黙ってませんよ』
学園長は昨日のリーチ親子を思い出して
「どうしたものか」と頭を悩ませる
学園長「...私もこの様な事で優秀な魔法士の卵を
失うのは非常に不本意なのですが＿＿＿＿
そうだ、１つだけ、シャンデリアを直す方法が
あるかもしれません」
エース/デュース「えっ！？」
学園長は、シャンデリアに使われていた魔法石は
ドワーフ鉱山で採掘されたもので
同じ性質の魔法石が手に入れば修理も可能かもしれない
そして、鉱山に魔法石が残っている確証はないと言った
それでも、デュースは退学を撤回してもらえるなら
何でもしますと言った
そして学園長は言った
明日の朝までに魔法石を持って帰ってこいと
出来なければ退学だと
学園長は、鏡の間の扉を使えば行けると言うと
エースとデュースは直ぐ様鏡の間へ向かった
そして学園長も姿を消した
その場に残ったのはアリアとユウ、グリムの3人
アリアは苛立ちを隠さずに、尾鰭で海底を叩くように
足で床をダンッと叩いた
頭に思い浮かぶのは最愛の兄達と幼馴染み
3人が陸に行ってからの1年間、寂しい思いをしてきた
そしてやっと、また一緒に居れると思った矢先にコレだ
自分は何も悪くないのに
何もしてないのに
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作者名：来羅 | 作成日時：2022年1月27日 11時
