東卍の白豹Part2

55話:“オレのモン”と“私の片割れ” ページ7

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どいつもこいつもくだらねぇ＿＿＿＿



一虎「仕返しぐらい1人で来いよ
なぁ？群れねぇと何もできねぇカス共がよおおお！！」





一虎は集団に突っ込んでいった

けれど多勢に無勢で＿＿＿



気付けば気を失って倒れていた

そして次に意識を取り戻した時には＿＿＿





場地「おっかねぇ顔」

一虎「！」

場地「そんな顔してっから友達できねぇんだぞ？」

一虎「場地！！？
オマエ...何でココにいんの？」

場地「マイキーから連絡きてさ
オマエをリンチするって噂聞いたって
で！かけつけたらホラ、アレ」

一虎「え！？」




場地が指差す方向には、リンチしに来た大勢のヤツらが
一人残らず倒されていてその中心に＿＿＿


一虎「マイキーと雪！？
コイツら全部2人で！？」


場地「ちなみに、オマエをリンチするって噂聞いたのは
雪な。すげー怒ってたぜ」

一虎「え？」



場地「アイツさ、友達が黒龍に所属してて
この前、捕まってネンショー入りになっちまったんだってさ
そっから黒龍にお礼参りするんだって
片っ端から探りを入れてた
“白豹”の狩りが始まったんだよ

そこでオマエの噂聞いてからはもう激怒してた
これ以上友達を傷付けられてたまるかってさ」


一虎「友達...」




場地「一虎、オレらは群れてるわけじゃねぇよ
ただ、仲間が傷付いたら全力で守る
それだけなんだ」


万次郎「おっ、気がついたか一虎ぁ！」

『良かった、一虎を傷付けた奴らはシメといたから』


一虎「マイキー、雪...
勝手な事すんなよ！オレは自分の事は全部ひとりで
片付けるんだよ！！」




万次郎「気にすんな一虎
オマエはオレのモンだ
だからオマエの辛ぇのとか苦しぃのとか
全部！オレのモンなんだ」


一虎はマイキーの言葉に涙を浮かべた




『ひとりで片付けるなンて悲しいコト言ってンじゃないよ
私の片割れ』

一虎「雪...」



『一虎、私達似た者同士なンだ』

一虎「は？」




『私も、親に恵まれなかった
父親は浮気して私達を捨てたし母親は育児放棄と虐待
親にいい思いがないの、一緒なんだ
まぁ、私に親の記憶は殆どないから
一虎に比べたら全然大した事ないンだけどネ

少しぐらいは気持ちがわかる
だから1人で抱え込むナ
私が、一虎が弱音を吐ける場所になるから
勝手に居なくなるなよ、“豹の片割れ”
逃げても見つける、“狩り”は得意だから』


一虎「...！！」





雪の目は本気だった

一虎は諦めて苦笑すると、その手を取った

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