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THREE ページ22

アカツキ「ゼロ、イチ、染色体」

あの騒動が終わってそれから一日経って、みんなで食堂に来た。
ウチと入出君は軽く手とか火傷してたんで今は包帯を巻いてる。

カリン「それ、失くさないでよ。取り直しとかやだからね。...それと、一応謝っておくわ」

アカツキ「なにをでしょう」

カリン「出会い頭にひっぱたいたことよ」

マジか。出会い頭にひっぱたいたんか。

アカツキ「ああ、いえいえ」

カリン「...怒ってないの?」

アカツキ「まったく」

カリン「なんでよ」

アカツキ「俺、基本的に腹が立たないんですよね」

カリン「...なにそれ、あんたやっぱり変」

貴方「まぁ、謝れたんならいいんじゃない?」

カリン「...聞いてたの?」

貴方「うん。起きてたよ」

さっきの会話全部ね。聞いてた。うつ伏せになってたから寝てると勘違いされてたっぽいな。

ちゃんと飯食ったよ?

カリン「...Aちゃんも不思議なところあるわよね。つかみどころがないというか」

貴方「そうか?自分じゃわかんねーからなぁ」

ペタペタとサンダルの音が聞こえる。

駆堂君が入出君の隣に座った。

アカツキ「こんちは、駆堂さん」

アンヤ「アンヤでいい。さん付けキメェ」

サラダの中からピーマンを見つけては入出君のおぼんに置いてる。

そういやそんな約束してたっけね。

カリン「あんたも妙なのに懐かれたわね...」

アンヤ「るせえオカルト女、どっか行け」

カリン「なんですって!」

貴方「落ち着け二人とも」

アカツキ「わああ...ほらほらプリンですよ〜。あ、ヒミコちゃん」

貴方「不参加組はシアター待機だったんだね」

ヒミコ「はい。みなさんご無事でよかったです...」

ヒミコちゃん可愛いなぁ。和むわ〜

駆堂君がピーマンを捨ててる(置いてる)のを見て眉を下げるヒミコちゃん。

アンヤ「...んだよ、見てんじゃねぇ」

カリン「それにしても妙よね。突然あれでクリアだなんて」

カリン「結局あの女の子なんだったのかしら。立体映像にしちゃやけに...」

カリン「パカって奴も、あの子のことは知らないって言ってたわ。まあ、あいつがそもそも胡散臭いんだけど」

カリン「......ねぇ、あんたとAちゃん最後、あの子になにか言ってなかった?」

アカツキ「んー...そうでしたっけ。もう忘れてしまいました」

カリンちゃんがウチを見る。

貴方「スマン、ウチも覚えてねぇや」

眉を下げて笑う。









STAGE2 CLEAR!!

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作者名:梅雨 | 作成日時:2018年1月14日 19時

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