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侑「なあA許してやー」



『別に怒ってないけど…』



侑「いやむっちゃ怒っとるやん!」




その顔は怒っとる顔や!なんてめちゃくちゃな事を言い出した。君は私の何を知ってんだ。そして全然怒ってない。むしろ何に怒るの。



とりあえずいつにも増してうるさい侑くんは放っておく。




『佐久早くん、今ちょっといいかな…?』




日向と木兎さんと談笑していた佐久早くんに(正確に言うと2人が木兎さんに絡まれてる…)声を掛けると視線だけ私を見上げた。私も彼の目線にできるだけ合わせたくてその場でしゃがむ。…てか体めっちゃ柔らかいね?!




佐「何?」



『あの、今日一日練習見させてもらって、佐久早くんの自主メニューちょっと変えたいんだけど…今のメニューってキツい?余裕?』




彼の真っ黒な瞳が微動だにせず私を捉える。ブラックホールみたいに見てると吸い込まれそうだ…




佐「あー、別にキツくはないけど余裕でもない」



『そっか、じゃあちょっとだけ増やしても大丈夫そうかな?』



佐「うん」



『了解、ありがとう』





そう言うと佐久早くんは私から視線を外した。


…気まずい、やっぱり苦手だ…。





『あっ、日向!日向のも増やしたいんだけどいい?』



日「もちろんです!やったーー!!」



へへへ〜、と私に笑いかける彼に溢れんばかりの母性が爆発しかけ…そうになるのをなんとか抑えるつもりで彼の頭を撫でた。




『うん、ありがとね日向』



日「!…俺やっぱAさんに頭撫でられんの好きです!」



『…うう…何年経っても日向が日向で私は嬉しいですありがとうございます…』




日向に向かって合掌したら隣の佐久早くんがドン引いた目で見てきた。見せモンじゃないです。




侑「いや俺ら差し置いてラブラブせんといてくれん?」




…ラブラブはしてねえ。




木「なあA!俺もメニュー増やしていいよ!」



『だめです。木兎さんと侑くんはオーバーワーク気味なのでむしろ減らします』




私がそう言うとガーン…と絵に書いたように落ち込む2人。




『あとストレッチおざなりにしてますね?怪我されたら困るのでストレッチ増やします』




私がきっぱりそう言うと佐久早くんが勝ち誇ったような顔で2人を見て「フンッ」と鼻で笑った。




「堪忍や…」なんて項垂れる侑くんと今にも魂が抜けそうな程憔悴しきった木兎さん。そんな2人を呆れ顔で微笑む日向は多分この中で一番大人だと思う。

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A・O・I(プロフ) - ぽんこつさん» コメントありがとうございます!煮詰まってあまり更新できていませんが頑張ります(T_T) (2022年2月3日 20時) (レス) id: 411bf3a426 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんこつ(プロフ) - 凄くいい作品んです!続き頑張ってください! (2022年2月3日 17時) (レス) id: b62fb1fea3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:A・O・I | 作成日時:2021年5月17日 11時

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