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『うん、久しぶり飛雄ちゃん』



元気にしてた?なんて聞けば嬉しそうな顔で「ウス」と笑う飛雄ちゃんはいくつになっても可愛いなと思う。




影 「"ところでAさんなんで今日本にいるんスか?"」



『ん?えーっとね…』




日「俺と付き合ってるからです!」





何故日本にいるのか聞かれ1から説明しようとすると、日向が素晴らしい程の笑顔で爆弾を投下した。





影「"…………は?"」




『いや違う!付き合ってない!』




日「影山スゲー顔!」





キャハキャハ笑って私の肩をぎゅっと抱いた日向。笑顔とは裏腹、画面越しに飛雄ちゃんと火花を散らしているように見える。…まだ何か競ってるのかな。





『違うからね?!信じないでね?!』




影「"クソ日向の事は信用してないので大丈夫です。つーかAさんに触んじゃねぇボゲ"」




日「うえ〜ん影山がいじめてきますぅ〜」





Aさん助けてぇ、なんて裏声で私にぎゅっとくっついて頬を擦り寄せる日向。多分飛雄ちゃんを挑発している。




影「"チッッッッ"」




そんな日向を見て飛雄ちゃんが険しい顔で大きな舌打ちをかました。



おー怖、なんて言って日向が私から離れた瞬間、私達の真横を一台の車が猛スピードで駆け抜けた。




『なんだあの車、ヤバ』




そうボソッと呟くと急ブレーキをかけたその車が私達の少し先で車を停めた。




えっ何怖…と思い目を凝らすと…






『…いやあれ侑くんの車じゃん』




日「そういえば侑さん、俺も一緒に帰る!とかなんとか言ってましたよ」




『そんなこと言ってた?聞いてなかったわ』




私と日向の会話を聞いて何が起きているのかさっぱりな飛雄ちゃんが眉間に皺を寄せる。





『飛雄ちゃんヤバい、ヤクザに殺られちゃうかも』




そう冗談をかますと頭にはてなを浮かべ首を傾げた飛雄ちゃん。





侑「オイ、誰がヤクザやねん」





いつの間にか車から降りてきていた侑くんが私と日向の間にずいっと入ってきた。





侑「…ん?飛雄くんやん、久しぶりやな」



影「"ウス"」



『飛雄ちゃん律儀に挨拶なんてしなくていいよ』




侑「ちゅーかA!何先に帰っとんねん!一緒に帰る言うたやろ!」




『だって侑くん遅いんだもん』



侑「毎日家まで送る言うとるやん!」






影「"……宮さん、Aさんと付き合ってんスか?"」





そう言って一瞬悲しそうな顔をした飛雄ちゃんが画面いっぱいに映った。

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A・O・I(プロフ) - ぽんこつさん» コメントありがとうございます!煮詰まってあまり更新できていませんが頑張ります(T_T) (2022年2月3日 20時) (レス) id: 411bf3a426 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんこつ(プロフ) - 凄くいい作品んです!続き頑張ってください! (2022年2月3日 17時) (レス) id: b62fb1fea3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:A・O・I | 作成日時:2021年5月17日 11時

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