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治「A、荷物持った？忘れモンない？」
『ん、大丈夫！』
治くんがお店を閉める前に私に最終確認をし、助手席のドアを開けてくれる。
治「ツム連れてくるから待っとってな」
『うん。ごめんね』
治「なんで謝んねん」
ありがとうがええ。なんて私の顔を覗き込む治くんに先程から心臓がうるさい。
『…ありがとう』
治「ん」
満足そうに微笑んで彼が助手席のドアを優しく閉めた。
…私顔赤くない？！大丈夫？！
心配になって鞄から手鏡を取り出し確認していると、
治「ええ加減起きてんねやったら自分で歩けや！おっもいねん！」
侑「んん〜A〜…ちゅーしよやぁ…」
治「チッ」
…何やら騒ぎ声が聞こえてきた。
『…大丈夫…？』
治「おん、いつもこうやから」
ドアを開けて様子を伺うと呆れ顔で笑う治くんとまだ夢の中なのかほぼ1人で歩けない状態の侑くんが視界に入る。
後部座席のドアを開けて「オラ、さっさと乗れや」と侑くんを押し込んだ治くん。…ヤ◯ザかと思った()
治「あﾞぁﾞ〜…疲れた…」
『あはは…お疲れ様』
運転席に乗り込んだ治くんが大きな溜め息を吐いてハンドルに項垂れた。すると彼が顔だけこちらに向けふにゃっと笑う。
治「彼女みたいや」
『え？』
治「今だけ俺の彼女みたいやな」
そう言って満足そうに頷いて車を出発させた彼に、私は今日何度ドキドキさせられたかわからない。
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治「チーム慣れそうか？」
『うん、なんとかね。知ってる人もいたし安心した』
そうか、と呟いた治くんの横顔がどこか寂しそうだった。
『…私も、まさか治くんがお店持ってるとは思わなかった』
治「意外やった？」
『うん、まさかだっ……ぎゃあ？！』
治「？！？！」
いきなり私の首元に冷たい何かが当たったと思えば、いつの間にか起きていた侑くんの手だった。
『びっっっくりした…心臓止まるかと…』
侑「A〜…臣くんと仲良うなったぁ〜？」
『…へ？』
侑「気まずそうやったやん？気になっとってなぁ〜」
もしかしてずっと気にかけてくれてたのかな…
『仲良く、まではいかないけど多分大丈夫だよ』
侑「そうか〜、安心やなぁ〜」
『侑くんよく見てるね、さすが』
侑「フッフ〜せやろぉ〜？」
『ありがとう』
するとまた侑くんの寝息が聞こえて、治くんと私は顔を見合わせて笑った。
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A・O・I(プロフ) - ぽんこつさん» コメントありがとうございます！煮詰まってあまり更新できていませんが頑張ります(T_T) (2022年2月3日 20時) (
レス) id: 411bf3a426 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんこつ(プロフ) - 凄くいい作品んです!続き頑張ってください! (2022年2月3日 17時) (レス) id: b62fb1fea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：A・O・I | 作成日時：2021年5月17日 11時
