愛されたいだけなの【ツイステ】 (ページ12)

今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:9,741 hit

第十章:真実は？ページ12

『はーー。今日は部活が長引いちゃったわね、それにしても、、、』

苗字、、、かぁ。

何かあるのかな、、、

あ、親に連絡して聞いてみようかしら

『スマホスマホっと、ってあれ？』

連絡先にAがいる。

いつ追加したのかしら？

私がミドルスクールに入る前からこのスマホは持ってるみたいだから、きっとその頃に交換したのかもしれないわね。

でも私がなんであんなやつと交換してるのかしら？

まあいいわ。

親にメッセージ送ってーっと、

『ふぁぁ、、、今日は天気がいいわね、、、眩しいわ、、、』

あの日Aが何かを言いかけてから、自分はあいつを悪女に仕立て上げることをやめた。

みんなにはいじめは終わった。仲良くしているって話してる

たしかに、あいつの存在は気に入らない。

でも、私の記憶がないことも、彼女がどうして急に変な態度になったのかも、知ったら、今のままではいられなくなってしまうって、わかってるから、

聞きたくない。

私の過去を知りたくない。

でも、少しだけ、気になる。

『あ、連絡帰ってきた。』

、、、今は、まだ知らない方が、いい？

どうして親まで、そんなこと。

それよりも、Aに連絡したくなったわ。

文章でなら、もしかしたら、大丈夫、かもしれない。

『え？そのことは直接話したい？、、、はぁ、じゃあオンボロ寮に戻りましょ。』

やっぱり汚いドアだわ。あとで、拭いておきましょう。

『今戻ったわよ。てあれ？何してるの？』

A「昔の話がしたくて。」

『私の過去は、まだ思い出せないけど、まあ話してみなさいよ。それからね』

彼女の口から放たれた言葉。

私の暗い暗い過去。

私が彼女をいじめてたしょうもない理由。

すべて、思い出した。

『、、、ご、ごめ、ごめんなさい。私のせいで、あなたは、』

泣いて縋り付くことしかできなかった。

A「思い出したくないこと、思い出させてごめんなさい。」

『今まで、ごめんなさい。』

A「大丈夫だよ。だって、私たちは。」

【親友だから。】

彼女の言葉にどれだけ救われただろうか。

その日は、二人ともひたすらに泣きじゃくった。