長針と短針 ページ6
ru「翔太くーん！」
「おー、ラウールじゃん」
随分と俺に懐いた彼は、よく一緒に昼飯を取るようになって。
目黒と康二の関係を知ったとき、誰よりも嬉しそうに目黒の肩を叩いていた。
聞くところによると、目黒の気持ちはラウールにバレバレだったらしい。
自分が2人を仲悪くさせてしまったのではないかとハラハラしていたみたいだけど、あの出来事の発端は目黒が約束を忘れていたことだからと、巻き込んで申し訳ないと康二が頭を下げていた。
ru「いい加減翔太くんの彼氏さんと会わせてくださいよ」
「だぁから、もうお前会ってっから」
ru「どの人か教えてくれないじゃないですか！」
「仕事中に言うわけないだろ」
長い腕を腰に当てて、漫画みたいな怒り方をするコイツが面白くてくすくす笑う。
「これからどこ行くの」
ru「向井さんのお家に！目黒さんがデータが入ったUSB、俺に貸したまま帰っちゃったんで届けに」
「何してんだアイツは」
同じ方向だというラウールと一緒に歩く。
すると目の前に、見慣れたピンク頭。
「…あ、佐久間」
sk「おお！翔太じゃん！」
ru「あれ、佐久間コーチじゃん！！」
「は？」
sk「え、あ！ラウール！！」
「何、知り合い？」
sk「そっちこそ！ええ？！卒業以来じゃない！？」
俺そっちのけで盛り上がる2人。
いやいや、待て待て。
「何繋がり？」
sk「俺がダンス教えてた子！確かラウール高2だったよね？」
ru「はい！俺の高校でダンス部の外部コーチしてくれてて。コーチのおかげで全国行けたんです」
「は？お前何の仕事してんの？」
sk「大学卒業した後に母校でダンス部のコーチさせてもらってたの。ほら、俺らみんなダンス部だったじゃん。4年くらい務めさせてもらって、今はちびっ子のダンス教室してんの。ラウール、俺と翔太は高校の同級生で、ラウールの先輩だよん」
ru「…え、まさか、伝説のあの代の先輩たち！？」
「伝説？」
sk「んふっ、そうそう！伝説の6人のうちの2人でーす、いえーい！」
「待って待って、伝説って何？」
sk「俺ら引退の時に全国凖優勝したじゃん、6人で。歴史的快挙だったらしくて、語り継がれてんの。動画も未だ残ってて、ラウールたちはそれ見て勉強したんだよね〜」
ru「まじで会いたかったです！うわあ、こんな近くにいたとは…」
「…え、マジ…？恥ずかしすぎる」
まさかまさかの再会と事実。
てことはつまり、俺のあの時のミスも未だ残されてるわけ？笑
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 760人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鯱(プロフ) - わたたいさん» すみません、こちらの物語の設定での病のお話はお受けできないです。せっかくコメントしていただいたのにお答えできず、申し訳ないです。 (11月9日 18時) (
レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» 病でも大丈夫ですか？ (11月8日 22時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - わたたいさん» こんばんは。読んでいただきありがとうございます！先にリクエストの内容を教えていただいてもよろしいですか？内容によってはお答えできないかもしれません。返信お待ちしております。 (11月8日 22時) (レス) @page17 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» こんばんは!リクエスト大丈夫ですか？ (11月7日 23時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - 空白さん» ありがとうございました！！ゆっくりにはなりますが書いていきますのでよろしくお願いします！！ (9月27日 23時) (レス) @page10 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鯱 | 作成日時：2023年8月10日 13時
