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ab side







彼と出会ったのは確か、中学2年のクラス替えの時。


出会った頃の深澤は、今では想像つかないほどに荒れていた。





中学生にしてあけられたピアス。
成績は酷く、テストは赤点ばかり。
茶色に染まった髪色と、光のない瞳。


1年の時に友人と揉めてから荒れていると、風の噂で聞いていた。








『…ノート、あと深澤くんだけなんだけど、』
fk『……あー、、俺は別に出さなくていい』
『いや、え、ちょっと、!』


2年の時の彼との会話は、こんな内容ばかり。

切れ長な目で睨まれるだけ。


学級委員をやっていた俺は、先生からも生徒からも距離を取られている彼に声を掛けなければならない場面は多くて。

周囲から、押し付けられて可哀想だと言われていた。













そんな会話ばかりだったのが変わったのは、3年になった時だった。




fk『…阿部だっけ。お前もほっときゃいいのに』
『なんで?』
fk『こんな役押し付けられて嫌じゃないわけ?』



またしても同じクラスになり、学級委員をほぼ押し付けられる形で引き受けた俺は、去年と同様の言葉をかけた。

そしたら、睨むばかりだったその目が初めてまっすぐとこちらを向いた。


その目に圧はなく、俺に酷く呆れているようだった。








『…深澤くんは怖いけど、けど誰よりも苦しそうだから』
fk『……は?』



ずっと、彼の瞳の奥にある違和感に気づいていた。

自分から周囲を遠ざけているのに、いつもどこか寂しそうで。



彼の本音はどこかに隠れてて、本当は誰よりも臆病なんじゃないかと思っていた。






『何があったのか、噂程度でしか知らないけど。噂は所詮噂。俺はそんなくだらないもので深澤くんをわかったようなふりをする担任とか同級生と一緒にされたくはない、かな』





深い話なんてしたことない。
どんな人なのかなんてわからない。

けど、少し前に配られた進路希望調査票を握りつぶした拳が悔しそうだったのを見てしまったから。


何か事情があるんじゃないかと、勝手にそう思っただけ。







fk『…変わってんな』
『ふふっ、よく言われる』




ふ、と初めて俺の前で笑った。





その日からだと思う。
彼が明確に変わったのは。

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(プロフ) - わたたいさん» すみません、こちらの物語の設定での病のお話はお受けできないです。せっかくコメントしていただいたのにお答えできず、申し訳ないです。 (11月9日 18時) (レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» 病でも大丈夫ですか? (11月8日 22時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - わたたいさん» こんばんは。読んでいただきありがとうございます!先にリクエストの内容を教えていただいてもよろしいですか?内容によってはお答えできないかもしれません。返信お待ちしております。 (11月8日 22時) (レス) @page17 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» こんばんは!リクエスト大丈夫ですか? (11月7日 23時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 空白さん» ありがとうございました!!ゆっくりにはなりますが書いていきますのでよろしくお願いします!! (9月27日 23時) (レス) @page10 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年8月10日 13時

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