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fk side
ab「ふっかー！！」
「おお、阿部じゃん」
高校の入学式の日。
中学から仲良かった秀才な阿部と同じ私立の高校に進学して(クラスは当たり前に違うけど)、入学式で代表を務めた彼がパタパタと駆け寄ってきた。
「死ぬほど緊張してたヤツの佇まいじゃなかったな」
ab「ええ？俺心臓バックバクだったよ」
「あれがかぁ？」
ab「そんなことより今からふっかの奢りでラーメン食べに行こ」
「はぁ〜？！」
イタズラっぽく笑う彼は俺の少し前を歩く。
いつだって、コイツの隣は居心地が良かった。
入試で一位を取れるほど頭が良くて、特進コースで入学金免除などを貰えた彼と、頭はそれほど良くないけど、悪くもない俺。
俺は普通コースの上から2番目のクラスに配置されて、これから3年間、阿部と同じクラスになることはない。
似てないけど、彼の前では自然体でいられたから。
好きとかそーゆーレベルの話じゃなくて、俺らしくいられる居場所をくれる彼とは疎遠になりたくなかった。
だからこの高校を選んだ、のかもしれない。
ダンスを始めたのはモテたかったからで、高校でダンス部に入ったのは、ダンスが好きだったからだ。
誰かと踊れば笑顔になれるし、自分の今の気持ちを正直に表現することを許されるから。
そこで出会ったのが、岩本照。
最初は正直、“なんだコイツ”としか思ってなくて。
ゴツいのに、目つき悪いのに。
宮舘涼太と名乗る男と話せば、たちまち可愛らしい笑顔を見せた。
(…う、わ、)
その笑顔が、可愛くて。
人生で初めて、一目惚れをした。
自分が恋に落ちた瞬間を、自覚した。
俺の恋愛対象は女の子だ。
あんなガタイのいい、俺より大きい体の持ち主に惹かれるなんて、そんなことあるわけないと思ってた。
でも、それでも。
彼は特別だった。
初めて、彼ならいいと思った。
けどそれは、届けてはいけない想いで。
父『_____辰哉、お前が跡継ぎなんだからな』
小さい頃から刷り込まれるように何度も何度もかけられた言葉に、反抗するなんてことできるはずもなく。
俺は“普通”じゃなきゃいけない。
会社を経営する父親の、古臭い考え方を高校生の俺が覆すことはできない。
だから。
自覚したと共に、捨てた。
遅咲きの初恋を。
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鯱(プロフ) - わたたいさん» すみません、こちらの物語の設定での病のお話はお受けできないです。せっかくコメントしていただいたのにお答えできず、申し訳ないです。 (11月9日 18時) (
レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» 病でも大丈夫ですか？ (11月8日 22時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - わたたいさん» こんばんは。読んでいただきありがとうございます！先にリクエストの内容を教えていただいてもよろしいですか？内容によってはお答えできないかもしれません。返信お待ちしております。 (11月8日 22時) (レス) @page17 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» こんばんは!リクエスト大丈夫ですか？ (11月7日 23時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - 空白さん» ありがとうございました！！ゆっくりにはなりますが書いていきますのでよろしくお願いします！！ (9月27日 23時) (レス) @page10 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯱 | 作成日時：2023年8月10日 13時
