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mm side





「…へぇ」
kj「せやから、宮舘さんには頭上がらんのよ」


にこにこしながら俺の腕の中で昔話を繰り広げる。

俺の知らない康二くんの話。
それがつまんなくて、なんかちょっとだけもやっとして。

ぶっきらぼうになった返事。
それに気づいた康二はくすりと笑った。





「…なに」
kj「蓮くん、拗ねてるん?笑」
「拗ねてないし。てか笑うな」
kj「ふはっ!シャイやな!」

ほっぺたをツンツンして揶揄う康二の手を捕まえて、わざとらしく拗ねた顔をしてみる。


そしたらまた、楽しそうに笑って。



文句ひとつ言ってやろうと思った時、ちゅ、と康二がキスをしてきた。




「…え、!!」
kj「んふ、おやすみ!」
「ちょっとまって、ねえ!」




ケラケラと楽しそうに笑う。

いつもだったら恥ずかしがって全然してくれないのに、康二くんからキスをしてきた。



kj「なん、ちょ、くっつきすぎや」
「ね、もう一回して?康二くん」
kj「あかん、寝るもん」
「顔真っ赤、かわい」
kj「う、うるさいわ!」



ふい、と照れたように顔を背けた康二のほほを捕まえて、おでこを合わせる。

愛おしくて、甘くて、幸せで。


言葉にできない感情を乗せて笑えば、康二くんも優しく笑った。






多分、俺と康二くんが出会ったのは本当に偶然で。
宮舘さんが居なければ康二くんは東京に来てなくて、翔太くんが居なければ出会うこともなかった。

誰かのおかげで出会えた俺たちは、運命でもなんでもないけど。



頑張って踏み出した勇気の一歩は、康二くんにまっすぐ届いた。
それだけで十分奇跡なのに、今こうして2人だけの時間を過ごせてるなんて。





「康二」
kj「ん?」
「来年のクリスマスは2人で過ごそうね」




大好きなあなたとの時間を、少しでも長く。
こうやって、ひとつひとつ2人だけの思い出と約束を増やしていってさ。


どれか一つでも思い出せなくなるくらい、たくさんの時間を過ごしたい。






うん、って嬉しそうに頷いた康二くんに触れるだけのキスをして、この幸せを逃さないように強く抱きしめた。



















『太陽と月』


Fin

俺と君だけの、 iwfk→←.



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(プロフ) - わたたいさん» すみません、こちらの物語の設定での病のお話はお受けできないです。せっかくコメントしていただいたのにお答えできず、申し訳ないです。 (11月9日 18時) (レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» 病でも大丈夫ですか? (11月8日 22時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - わたたいさん» こんばんは。読んでいただきありがとうございます!先にリクエストの内容を教えていただいてもよろしいですか?内容によってはお答えできないかもしれません。返信お待ちしております。 (11月8日 22時) (レス) @page17 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» こんばんは!リクエスト大丈夫ですか? (11月7日 23時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 空白さん» ありがとうございました!!ゆっくりにはなりますが書いていきますのでよろしくお願いします!! (9月27日 23時) (レス) @page10 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年8月10日 13時

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