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kj side
マーケティング部の宮舘さんと初めて会ったのは、関西支社にいた頃だった。
入社間もない俺が配属されたのはマーケティング部で。
その部署のトップは、パワハラセクハラが本当にひどかった。
強要される残業。
見られもせず突っぱねられた資料。
男女関わらず触られる体。
休むことは許されず、期限間近の仕事を振られる場所。
支社内では有名な、地獄と呼ばれる部署だった。
『向井！！』
『っ！！』
『なんだこの資料は！！』
大きな音を立てて叩きつけられた資料は昨日提出したもの。
昨日はこれでOKを出したくせに、今日になってやり直しを告げられた。
こんなの、いつものこと。
いつものことやのに、去っていく上司の大きな足音と共に、俺の心が壊れていく音がした。
dt『大丈夫ですか、、？』
『…え、あ、』
dt『九州から出張で来ました、宮舘です。いつもこんな感じなんですか？』
『……まあ、仕方ないんで』
誰も解決できない。
誰も逆らえない。
そんな環境だったのだ。
それを一瞬にして変えたのが、宮舘涼太という男だった。
『へ、！？ちょっ、宮舘さん！！』
dt『あ、お疲れ様です』
『お疲れさまちゃうって！どういうこと！？』
つい数分前のこと。
突然大きな音がして、現れたのは入社式以来姿を見なかった社長。
そして、その後ろには社長に縋り付く部長の姿。
チャンスをくださいと叫ぶ部長の姿は見るに耐えなかった。
その後ろから歩いてきた出張で来ただけのはずの宮舘さんが、その情けない人物を社長から引き剥がした。
身につけたスーツを整えた社長は、俺らのような平社員に深々と頭を下げ、すぐに職場環境を整えることを約束して帰っていった。
ほんまに、一瞬の出来事。
社長を見送った後、慌てて宮舘さんに駆け寄れば、ふ、と柔らかく笑った。
dt『向井康二、だっけ』
『え、はい』
dt『俺の今回の目的はね、この部署の視察だったんだよ』
よくよく聞けば、宮舘さんは社長から直々に頼まれて今回来たという。
本社の人間にまでこの部署の評判は噂程度ではあるが広がっていて、何度か本社の人間が来たことはあったけど、部長は警戒心が強かったからかその姿を出さなかった。
そこで選ばれたのが、九州支社の宮舘さんだった、と。
その日から、宮舘さんは俺の恩人になった。
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鯱(プロフ) - わたたいさん» すみません、こちらの物語の設定での病のお話はお受けできないです。せっかくコメントしていただいたのにお答えできず、申し訳ないです。 (11月9日 18時) (
レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» 病でも大丈夫ですか？ (11月8日 22時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - わたたいさん» こんばんは。読んでいただきありがとうございます！先にリクエストの内容を教えていただいてもよろしいですか？内容によってはお答えできないかもしれません。返信お待ちしております。 (11月8日 22時) (レス) @page17 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» こんばんは!リクエスト大丈夫ですか？ (11月7日 23時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - 空白さん» ありがとうございました！！ゆっくりにはなりますが書いていきますのでよろしくお願いします！！ (9月27日 23時) (レス) @page10 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯱 | 作成日時：2023年8月10日 13時
