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涼太の俺を呼ぶ声が好きだった。
その声と共に向けられる涼太の視線が好きだった。
独り占めしたいと、独占欲を抱いていた。
dt「…え、？」
「好き、好きなの。ずっと、ずーっと。
苦しいくらいに涼太が好き。大好き」
dt「翔太、」
「涼太にキスされて、ずっと望んでたことだったから嬉しくて、でもそこに気持ちはないんだって苦しくて」
dt「いや、俺、」
「涼太は懐かしさで“間違えた”だけ。俺にキスされて、嫌だったでしょ。本当は」
dt「違う！」
「俺のことが好きだったって言ってたけど、多分俺とは違う“好き”なんだよ。涼太と俺の“好き”は、違う」
えぐえぐと、高校生の俺が泣く。
過ちを犯した俺が、苦しそうに。
“許されたい”と訴えるように。
「涼太、俺をフって」
dt「翔太！」
「同情とか、そーゆーのいらないから」
dt「翔太！！！」
がし、と俺の両肩を掴んだ涼太は怒っていた。
でも、受け入れなきゃいけない。
そう思って視線を上げた。
目の前にある涼太の瞳。
そこに反射して写ってる俺は随分と酷い顔をしていて。
情けなくて、ちょっと笑えた。
そんなところに気を取られていた時、
がぶ、と涼太が噛みついた。
顔を歪ませながら、俺の唇に。
「っ！」
dt「逃げんな」
壁まで追いやられて、逃げられない。
甘噛みをするように何度も、何度も。
あの日とは違う、優しいキス。
「っは、」
dt「聞いて、お願い」
「……ん、」
dt「あの日も言ったけど、俺は翔太が好きだよ」
「…うそ、」
dt「ほんと。翔太が好き。俺も苦しいくらいに好き」
俺の肩に頭を乗せて、ため息をつく。
dt「翔太が好きで、でも乱暴して嫌われたと思って。翔太を傷つけることだけはしたくなかったから、そんなことした自分が許せなくて。感情に任せてあんなことするべきじゃなかった」
「…そんなの、俺も一緒だろ」
dt「あの時の翔太のとは全く違うでしょ。俺怖くなかったし。でも翔太は泣いてた。怖がらせた。ごめん」
涼太は一歩後ろに引いて、距離を取った。
俺は思わずズルズルとしゃがみ込んで、バクバクしたままの心臓に手を当てる。
dt「…翔太、」
目線を合わせるようにしゃがみ込んで、俺の名前を呼ぶ。
その先の言葉に期待して、また大きく心臓が跳ねた。
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鯱(プロフ) - わたたいさん» すみません、こちらの物語の設定での病のお話はお受けできないです。せっかくコメントしていただいたのにお答えできず、申し訳ないです。 (11月9日 18時) (
レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» 病でも大丈夫ですか？ (11月8日 22時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - わたたいさん» こんばんは。読んでいただきありがとうございます！先にリクエストの内容を教えていただいてもよろしいですか？内容によってはお答えできないかもしれません。返信お待ちしております。 (11月8日 22時) (レス) @page17 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» こんばんは!リクエスト大丈夫ですか？ (11月7日 23時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - 空白さん» ありがとうございました！！ゆっくりにはなりますが書いていきますのでよろしくお願いします！！ (9月27日 23時) (レス) @page10 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯱 | 作成日時：2023年8月10日 13時
