. ページ19
kj side
mm『営業の目黒蓮です。よろしくお願いします。』
翔太くんに連れられてやってきたテクノカットイケメン。
それが彼やった。
「翔太くーん！！」
nb「んあ、康二じゃん。ちょうどよかったわ」
ほい、と渡される資料。それを受け取って翔太くんと少しだけ立ち話。
もちろん、サボりとちゃうよ？ほんの数分やもん。
nb「……あ、」
「ん？」
話の途中で何かに気がついたように声を上げたのは翔太くん。
少しニヤニヤしながら俺の顔を見てきたけど、何を意味してるのかわからんくて首を傾げる。
「え、なに？」
nb「…お前、彼氏はちゃんと躾けなきゃダメだろ」
「は？」
彼氏？めめ？何？
言葉の意味がわからずもっと不思議そうな顔をすれば、はあ、とため息をつかれた。
何、なんなん？
nb「ま、幸せそうで何よりな証拠なんだけどな」
「なによ、もう」
nb「ここ。見える位置に付けんな、くらい言っとけ」
とん、と翔太くんが自分の首筋を指差して、やっと気づく。
ぶわ、と顔が赤くなるのを感じて、慌ててトイレに逃げ込んだ。
「なっ…！！いつの間に！！」
そこには、俺からは少し見にくい位置に彼の付けた赤い痕が残されていた。
「めめ！お座り！」
mm「なに怒ってんの」
わかりやすく頬を膨らませて、俺を抱きしめようとする長身男を正座させた。
その前に仁王立ちをして、腕を組む。
漫画みたいな怒り方やけど、別に本気で怒ってるわけちゃうしな。
「これ！！」
mm「あ、気付いた？」
「な、見える位置に付けたらあかんて言ったやん！！」
mm「ふは、ごめんごめん」
「反省してへんやろ！もう！翔太くん以外にもバレてたらどうするん、」
mm「あ、だから翔太くんニヤついてたんだ」
正座を崩して俺の腕を引っ張っためめ。
バランスを崩した俺は、そのままめめに抱きつく形で倒れた。
「あぶな、」
mm「ちゃんとさぁ、」
「っ、」
mm「俺の、って印つけとかないと。康二がどっか行っちゃわないように」
さらり、といやらしい手つきで俺の首筋を撫でた。
夜の、しつこいくらいに俺の体を撫でるめめの手を連想させて、顔が熱くなるのを感じた。
それでも、触れていて欲しくて。
付き合い始めて数ヶ月。
未だにめめとの恋人同士という関係に慣れなくて、素直に甘えられないでいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 760人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鯱(プロフ) - わたたいさん» すみません、こちらの物語の設定での病のお話はお受けできないです。せっかくコメントしていただいたのにお答えできず、申し訳ないです。 (11月9日 18時) (
レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» 病でも大丈夫ですか？ (11月8日 22時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - わたたいさん» こんばんは。読んでいただきありがとうございます！先にリクエストの内容を教えていただいてもよろしいですか？内容によってはお答えできないかもしれません。返信お待ちしております。 (11月8日 22時) (レス) @page17 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» こんばんは!リクエスト大丈夫ですか？ (11月7日 23時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - 空白さん» ありがとうございました！！ゆっくりにはなりますが書いていきますのでよろしくお願いします！！ (9月27日 23時) (レス) @page10 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鯱 | 作成日時：2023年8月10日 13時
