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ab side
そんな日々を過ごして10年が経って。
周りが結婚し始めて、俺もそろそろ変わらなきゃなぁ、なんて思いつつも、変わらぬ日常が待っているだけで。
変わり映えのない日常に飽き飽きしていた時、翔太が現れた。
何も変わってない。そんな彼の姿を追いかけて、無理やり家に上がって。
10年の隙間を埋めるようにいろんな話をした。
やっと。
やっと6人でまた。
そう思ってたのに、事態は最悪の方向に進んでしまって。
今度は佐久間が俺らの前から姿を消した。
理由はわからなかった。
佐久間のことをちゃんと見ていたはずなのに、俺は何も知らなくて。
最近翔太と仲良くなった、と話していたのはよく覚えてる。
でもこれでもし、翔太が事情を知っていたら。
俺じゃなくて彼だけが分かっていたら。
それが怖くて、翔太にだけはお酒が入っても佐久間の居場所を聞くことが出来なかった。
fk「やっぱ翔太に聞くしかないんじゃね」
iw「職場に行って直接会えばいいじゃん」
佐久間を探す会、と深澤が名付けた飲み会に参加したのは翔太と佐久間以外の4人。舘さんは何も話すことなくお酒を飲み続けていた。
fk「ウジウジ悩んでたら、また何年も会えなくなるぞ」
iw「俺らの連絡にも一切返信なし。相当な覚悟を持ってると思うけど？」
「わかってるけど…」
fk「俺らだって佐久間の居場所知りたいけど、阿部が先に見つけるべきなんじゃねえの？何年も片思い拗らせてんだし、それに関してもどうにかしたほうがいい」
岩本も深澤もいろんな案を出してくれて、でもあんまりしっくりこなくて。
頭を抱え始めた時、ずっと黙っていた宮舘が口を開いた。
dt「探すも探さないも、阿部が決めること。後悔しない方を選択すればいいよ」
fk「ダテさん…」
dt「でも一つ言えるのは、時間が経てば経つほど手遅れになるってこと。…俺らみたいにね」
「え？」
dt「ごめん、明日早いから帰るわ」
fk「なんかあんの？」
dt「明日から仕事で九州行くから。………翔太と」
だから、と立ち上がりながら俺を見つめた。
あの頃から変わらない、強いその目に吸い込まれそうになる。
dt「佐久間が絶対に翔太と直接接触しない3日間だから、動くなら今だと思うよ」
じゃあ、と机にお金を置いて去っていく。
舘さんなりのエール。
俺は残ったお酒をぐいっと飲み干した。
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鯱(プロフ) - わたたいさん» すみません、こちらの物語の設定での病のお話はお受けできないです。せっかくコメントしていただいたのにお答えできず、申し訳ないです。 (11月9日 18時) (
レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» 病でも大丈夫ですか？ (11月8日 22時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - わたたいさん» こんばんは。読んでいただきありがとうございます！先にリクエストの内容を教えていただいてもよろしいですか？内容によってはお答えできないかもしれません。返信お待ちしております。 (11月8日 22時) (レス) @page17 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» こんばんは!リクエスト大丈夫ですか？ (11月7日 23時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - 空白さん» ありがとうございました！！ゆっくりにはなりますが書いていきますのでよろしくお願いします！！ (9月27日 23時) (レス) @page10 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯱 | 作成日時：2023年8月10日 13時
